なぜベテランほどシステム開発が楽しくなくなるのか?
突然ですが、エンジニアのみなさん。毎日楽しくシステムを作っていますか?
「システム開発、楽しいよー!!」と思ってる方はおめでとうございます!
この先を読み進める必要はございません。あなたの選択は正しいです。
ただ、帰りがけの深夜のBARで、(昔はもっと開発が面白かったはずなのに、、、)とスコッチをすこっち傾ける諸エンジニアのみなさん。
その原因は、あなた自身が長年培ってきた『防御力』にあるのかもしれませんよ、、、という話をします。
私もそうでしたが、システム開発を生業(なりわい)にして何年かすると、だんだんこんな『防御姿勢』を持つようになります。
「システム開発の成否はどこまで要件定義をしっかりできるかだ。ここがグズグズだと終盤お客さんに詰め寄られてしまう。」
「見積りは、予想工数の3倍くらい多めに見積っておかないとやばい。そんなに高いと失注する?案件自体立ち消えになる?だとしてもリスクは排除しなければならないから、それはしょうがない。」
「精緻な見積りを出すためには工数がかかる。現行システムのリプレースなどでは仕様解析が大変で見積り自体が高額になることがあるが、まあ当然だ。」
「設計の段階ではとにかくお客さんに確認だ。全画面の仕様を作ってハンコをもらおう。エクセルで書く以上ダイナミックな挙動を持つ画面は作れないけどね。」
「お客さんの言ったことはすべて議事録に取り、それをまとめてまたハンコだ。後で言った言わないの言い争いになったとき、これが威力を発揮する。」
「実装には常に枯れた技術を使う。「WEB+DB」に載ってるような先端ライブラリなんてもっての他だ。」
「実装は安定した外注会社にお願いする。このために要件定義をしっかりしてきたというところもある。」
「テストは事前にテスト仕様書を作って徹底的に行う。その代わり、その間に思いついた改良点は一切直すことはできないけど。」
と、、、。
こんな仕事をしていたら楽しくないに決まっています。
本来、技術者が求めていた仕事とは、自分の知識や技術力を駆使してお客さんに何か凄いものを作ってあげて、喜んでもらうということだったはずです。
しかし上記のような仕事はどうでしょう。
これは、いかにお客さんをカタにはめて、可能な限り外部にリスクを押しやり、安全に開発を終了するかに目的が変わってしまってます。
刻々と変化する情勢に応じて柔軟に仕様を変えることもできなければ、開発途中でもっといいアイディアを思いついても提案することもできません。
「仕事は仕事」 と割り切るのも、一つの生き方ではあります。しかし、本当にそれであなたは満足できますか?
自分の担当する案件が無事ローンチを迎えたとき、先方の社長さんから「こんな素晴らしいシステムになるとは思ってなかった!」と握手を求められるとか、「みんなで飲んでください」と高級ウィスキーをプレゼントされるとか、そういう仕事をしたくはないですか?
弊社もずっとそれを目指して「プロトタイプ開発」で頑張ってきましたが、どうしても業務請負では限界があります。
そして最近のお客様は「業務請負」で痛い目に遭った経験を持つ方が増えてきて、別の方法を模索されていることも少なくありません。
そんな状況の中、弊社で生み出した開発手法が「国内ラボ開発」という開発手法です。もともとベトナムオフショア開発でメジャーな「ラボ型開発」という開発手法を国内に移植してきたものです。
あなたの内に秘める「ものづくりの炎」を、「国内ラボ開発」でもう一度激しく燃やしてみませんか?
実はこの開発手法は弊社でなくてもできるはずです。弊社ではこの開発手法を他の会社さん、フリーランスのエンジニアの方々に是非実践していただきたいと思っています。
弊社だけで独占してやるよりも、多くの開発者がこの手法を真似して、市場が広がっていくことを求めています。
ということで、来たる1/25(水)に開発者・開発会社向けのセミナーを行います。
『国内ラボ開発』じっくり解説セミナー[第2回](for engineers)
http://peatix.com/event/223232/
2014年から弊社が行ってきた「国内ラボ開発」の全ノウハウを公開してしまいます。もちろんトライアルには失敗はつきものですので、そのあたりもぶっちゃけさせていただきます。
まだ若干のお席があります。みなさまお忙しいとは存じますが、もしご興味がございましたら、是非ご出席いただければと思います。
ビールやジュース、お菓子などを食べながらカジュアルな雰囲気でお話させていただこうと思います。