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「脳内ビジネス」の話はまたにします!

もう採用はtwitterでやればいいじゃんという話

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■レガシーな就職マッチングサイトには夢が見いだせない

先週から優秀な(と思われる)プログラマ2名が正社員として働き始めています。

思い起こせば弊社に正社員が入るのは1年以上振りとなります。

その間、もちろんずっと採用活動は続けていたのですが、○ずほ銀行の20万人月案件にエンジニアが取られているのか、なかなかうまくいきませんでした。

前身の○スリンコム時代から15年以上にわたって使ってきた○ind-Job!はもうダメです。母体の○ixiがほぼ死に体で、そこからの流入がまったく見込めないというのが大きいと思います。(個人の感想です)

彼らもまったく手をこまねいて見ていたわけではなく、一時期、エンジニア向けの有意義な記事が次々にはてブ界隈にランクインしてまして、「ああ、○ixiからの流入は諦めて、こうやって情報発信することでアクセス集めていくのね。いいぞもっとやれ。」と思っていたのですが、最近はとんと見かけなくなりましたね。ネタ切れしてしまったんでしょうか。○ind-Job!の掲載価格が安いのは間違いないのですが、かつての勢いを知っている私としては毎回損した気分になります。

また、2年くらい前まで○イナビも使ってましたが、これまたかなりコスパが悪いです。担当の方は「『素人歓迎』を謳い敷居を下げてたくさんの人に面接に来てもらいましょう」と言いますが、それは確かに応募者は増えるのですが、一言で言ってしまうと『お客さん気質の人』しか来ないです。「htmlも書けない素人なんですが、御社では何をどう教えてくれるんでしょうか?」みたいな人です。いやそういう人も最終的に仕事が出来るようになってくれればいいんですが、目標をどこに置いているのよ?という気持ちになります。

○クナビも熱心に営業に来ていますが、コストは○イナビの1割~2割高くらいな感じでイマイチ触手が動きません。アクティブ数は○イナビよりも多いようですが。

○reenも調べましたが成約時の手数料が高すぎます。まあそうやって敢えて価格を高くすることで、応募者に対し財力に余裕のある上質の企業を紹介しますよ!ということでしょう。

それは一見合理的にも思いますが、その浄財をなぜあなた方に奉納しなきゃいけないのよ?とモヤモヤします。


というか、この手のレガシーな就職マッチングサイト(以下、レガマチサイト)は、基本的にどこも、いい人はさっさと就職を決めてサイトから退出してしまい、そうではない人達が延々と滞留しているような気がしまして、どうも夢を見いだせません。

いや、うちの社員はこれまで基本的にみなレガマチサイトからの採用でして、もちろんみな優秀な人間なので、そういうサイト経由で来る人がまったくダメダメというわけではないですよ!(と、フォローをいれておきます)

しかし、もうちょっと今の時代に合った別のアプローチはないのか、と。

1回採用キャンペーン打って、不発に終わって、ただ何十万も無為に飛んでいくのは馬鹿馬鹿しいじゃないか、と。

■twitter広告ならうまくいく?


そこで目をつけたのが、twitter広告です。

GoogleAdwordsとかでも似たようなことが出来ますが、それを使うと業者にすぐに発見されリンクを踏み荒らされ高額請求が来て、加えて営業電話の嵐になるという気がします。それよりはダイレクトに個人に語りかけた方がいいのではないか、と。

ということで、まあやり方も効果の程もよくわからないですが、まずはやってみようということになりました。

まずはランディングページ(LP)の準備です。

社内でざっとテキストコンテを作って、CrowdWorksにて数万円で仕上げてもらいました。

じゃん。
プラムザは「普通のプログラマ」を募集しています。

なかなか良い出来。


レガマチサイトでは、当然のことながら契約掲載期間が終わると募集案内は消えてしまいますが、LPは永遠に置いておけるわけでこれはとてもお買い得。

次に、5年くらい前に作ったっきり野ざらしになっていたtwitterのplumsaアカウント(https://twitter.com/plumsa)に人を入れました。1年ほど前から始めた社員ブログで、才覚を発揮していた女性プログラマをアサインしました。(本人ドキドキでやってますので、どうかいじめないでください)


そこまで準備したらいよいよ次はtwitter広告です。

うちがアピールしたいのは、LaravelやVue.jsのような先端のフレームワークやライブラリを使って、お客さんの役に立っていることが目に見えてわかる「業務システム」を作るところにありますので、それ系の大家と呼ばれているような人や、記事をフォローしている人のタイムラインに現れるように仕込みます。

当初は「プラムザはLaravelができる人を募集してます!」みたいなスクリプトを考えてましたが、あまり広告々々している文章がタイムラインに現れると殺意が沸くと思ったので、「プラムザはLaravelを2013年から採用してます」的な事実を並べるだけの文言に修正しました。

しばらくしてから、次はPHPの勉強をしていると思われる人にターゲットを移しました。「座学もいいけど実務でやった方が身につくのは早いですよ」と。

■twitter広告ならうまくいったよ


結果。

初めてから2週間は1クリックあたり300円とかになってしまい、応募はゼロ。どんどん予算が溶けていきました。

青い顔して担当に「毎日8千円とか飛んでいくんだけど・・・!」と言うと、いろいろ調べてくれて、動向をウォッチしつつ「1日の上限予算金額」と「上限入札単価」をチューニングしましょうと。

また、「逆にアクセスが見込める土日は予算が尽きるのが早いのでもう少し上限を増やしましょう」と言われ、「あそう。そんな設定ができるんだ?」というと、「いや、できないので私が手でやります」と。

すまんのう、CTO。

そういったチューニングを施すことによって1クリックあたり95円まで削減でき、掲載も朝から13時くらいまで持つようになりました。朝の通勤と昼休みが狙い目ですからこれでいいです。

そんな感じで2ヶ月半やって、総額は189,690円。総クリック数1,687。

応募者の数的には○イナビで1キャンペーンを張った時の、1/3くらいではありますが、それでも来る人はみなよく募集要項や私の過去のブログなどを読んでくれていて惚れてくれている人ばかりです。(中小企業では、応募者が会社のことをよく調べて来てくれることがまず無いです)

今すぐの転職は無理でもいずれは来たい思ってくれる人もいますから、将来的な効果も考えるとこれは大きいのではないでしょうかね。

■twitter広告、やってみて初めてわかったこと

あと、やってみて初めて分かったことがあります。

それは、twitter広告で来る人は、みなさん何ヶ月も就職マッチングサイトに滞留しているような人ではないということです。

むしろ今は別の会社できちんと噛み合った仕事を続けながら「まあ転職も考えなくもないけど、『ちくしょう、転職だ』というような不満も無いしなぁ」という人のふとした瞬間に突き刺さるのです。

そういう人と面接で話をするのはとても新鮮味があって面白いですね。


ということで、twitterで採用、いいと思いますよ!

同業他社に真似していただきたくは無いのですが、バカなのでつい言ってしまいました。

※ちなみに、気になっていた営業電話ですが。
やはりこのキャンペーンをやってから如実に増えました。人材紹介系の会社は嗅覚が人間の1万倍はありますね。恐るべしです。


 

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