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「脳内ビジネス」の話はまたにします!

私の旦那が元気すぎ...知らんがや

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Chrome、FirfeFox、InternetExplorerでいろいろ試したのですが、とりあえずわかったことは、ChromeでもIEでもFireFoxでも同じ頻度で出現し、閲覧履歴やクッキーを削除しても出続ける。Googleバーなどはすべてログオフしても出続けるし、FireFoxにはそもそもGoogleツールバーをインストールしていないから、これはブラウザやアドオンが表示しているのではなく、サーバサイドですべての閲覧者に対して一様に表示しているようです。
男女問わず。年齢問わず。健康状態によらず。過去の閲覧履歴に関係なく。
おじいちゃん、おばあちゃん、男子大学生、女子高校生、男子中学生、女子小学生、ひらがなを覚え始めた幼児まで、あらゆるユーザーに対して。
いや、何の話かというと、一部のニュースサイトや検索ポータルに出てくる「旦那が元気で困る」系の鬱陶しい広告バナーです。
まあ、この広告不況の時代ですから、どんなバナーでも広告料を出していただけるなら出さない理由はない、というのも分かりますけどね。
ただね。
朝っぱらからこんなコピーを連続で見せられると、見せられた側はどんな気分になるかってことですよ。
朝、コーヒーを飲みながらiPadで今日のニュースを見ながら会社に行くまでの時間、現実逃避しようとしてると、突然「私の旦那が...」と見つめられるわけです。
朝っぱらからなんの自慢だと。知らんがや。
私の旦那が元気すぎ。
1粒で300個分の健康パワー
こんな50歳の妻... 羨ましい
実年齢より10歳以上は若々しく見える!何しているの?
ウソ!本当に50歳?
年下の私より若々しく見える...どうして?
朝を制した私の旦那。
40代バリバリ現役。その秘訣はアレ300個分凝縮。
・・・
こんなのが1ページにひどいときは5つも6つも羅列されているわけです。
そしてこれがどうやら、40代男性である私を狙ったセグメント広告ではなく、子供を含めたすべてのユーザーに等しく見せているようなのです。
私の小学生の娘が、週末のキャンプは晴れるだろうかと天気を確認しようとすると、妙齢の女性から「私の旦那は精力的。アレを1粒で300個分」とか意味不明の自慢話を聞かされるわけです。
「パパ、このアレという指示代名詞の指すものは何?」
っていつか聞かれそうです。知らんし。
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だいたいこの頬杖付いて上目づかいで嬉しそうに「私の旦那が...」とか言ってる女性。この女性はこのバナーのために撮影されたモデルさんなんでしょうか?
今は恐ろしい文明の利器があります。Googleの類似画像検索というやつです。これを使ってさっそく探してみましょう。
調査すること10秒。一瞬で見つかりました。
有償の写真素材サイトの画像じゃないですか。「このホテル、高かったでしょ」を思い出しましたよ。
バナー画像の方では下部がカットされているので分かりませんでしたが、この方和服だったんですね。こんな服装で「旦那が元気すぎ」っていったい誰にどんなシチュエーションで何の自慢をしてるんでしょうか。。
もちろんこの写真素材サイトに画像があるからといって、ここでライセンスを買って使用しているかどうかはわかりませんが、少なくとも今回の意味深なコピーを付された広告のために撮影に応じたモデルさんではなさそうです。
で、私も職業柄、この手の素材サイトは利用しますが、結構使用規約は厳しく、特にモデルの権利については厳しく書かれているので、いくらお金を払っているからといってあまり乱暴な使用方法はできないものです。
使用規約を見るとやはりこうあります。
コンテンツの被写体の名誉や信用を毀損する使用、誹謗中傷目的、その他不法な用途など公序良俗に反する目的で利用することは一切の態様において禁じます。また、公序良俗に反するか否かを問わず、ポルノや風俗産業・悪徳商法など被写体のイメージを損なうような利用をすることは一切の態様において禁じます。
まあ、確かに今回の広告バナーはポルノや風俗産業ではないでしょうが、普通はこんなコピーをつけられたら被写体のイメージは損なわれると思うのです。「など」に当てはまりそうであり、私なら利用に躊躇しますがどうなんでしょう?
もう少し見ていくと下には
なお、上記各禁止事項に該当するか否か判断がつかない場合はご相談下さい。また、禁止事項に該当する使用でも、別途ライセンスを交わすことでご利用になれる場合があります。
こうあります。
センシティブ使用についての注意書きもあります。
微妙な使い方をするときは相談してください、ということですね。
これらの規約に基づいて別途きちんと話し合った結果、OKが出たのかも知れませんし、そもそもここ経由で入手してない可能性もありますので、まったく関係ない指摘かも知れませんけど、おせっかいながら気になってしまいました。
いずれにしてもです。
このバナーを出している2~3社の大手企業に関しては、閲覧者はほぼ一様にいいイメージを抱かないと思うのです。
本当に前からこういう商品が欲しかった、あるいはなんかこのバナー無性に腹立つわー、という人は思わずクリックしてしまっているのかも知れませんが、それ以外の普通の人にとっては、ただただ鬱陶しく、この企業に対するネガティブイメージだけが残るでしょう。
それはこの商品の販売元たる広告主が敢えてやらせているのか、代理店が突っ走っっちゃっているのか、ニュースサイトの編集者が何らかのインセンティブ欲しさにやみくもに貼っているのか、システムのバグなのか、よくわかりませんが、私としてはかくいう理由によりまして、なるべく早めかつ迅速かつ即刻に、このゴリ押しキャンペーンは止めていただきたく思う次第です。
システム屋としてではなく、一個人として。

 

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