先輩と後輩のコミュニケーション 良い話と悪い話
先週夏休みを取得しました。予定していた屋久島行きは、台風のため泣く泣くキャンセル。急遽、行先を変更し、北海道の知床に行ってきました。トレッキングと温泉でリフレッシュしました~。
さて、休み明けの今朝、田中淳子さんの「ホウレンソウが難しい」のエントリーを見て、休暇中のある出来事を思い出しました。
毎週通っているジムに行ったときのこと。トレーニングスペースで、なかなか上達しないベンチプレスに取り組んでいた私に、ベテランのトレーナーさんが、「大分フォームが安定してきましたね」と声をかけてきてくれました。それをきっかけにフォームを再度調整していただきました。
その時に、「なるほど~。会社でのコミュニケーションも、これと同じだよね」と思ったのです。
自分は、マネージャーになりたての頃、「これからは、責任もより重くなったし、後輩をしっかり育てることも考えなきゃ」と、力み過ぎていた時期がありました。そして、そう思うと、「Aさんは、いつもこの箇所を間違える。注意しなきゃ」、「Bさんのことでクライアントからクレームが来た。すぐに正さないと」などど、「注意」や「叱ること」など、「ネガティブな情報をどう伝えるか」という方向にばっかり、気持ちが行ってしまうのです。そうすると、このAさんやBさんからみた私は、「なんだかいつも、ネガティブなことを言ってくる人」と見えてしまい、必然的に、彼らは私から声をかけられると「なんか悪いことを言われる」と身構えてしまうのですよね。
先程のトレーナーさんは、良い時も悪い時も声をかけてくれるのですが、新人のトレーナーさんの場合、同じようなことが起こる時があるのです。つまり、「フォームが悪い時だけ注意をしてくる」ということです。もちろん、それがトレーナーの重要な仕事ではありますし、こちらとしても悪いところを注意していただけるととても有り難いのですが、ついつい、「あ、あの人に見られてるということは、フォームが間違っているのかも」と、身構えてしまいます。
ですので、ベテラントレーナーさんのように、ポジティブな話(褒めること、ねぎらうこと等)と、ネガティブな話(注意すること、トラブルについての情報シェア等)の両面について、普段からコミュニケーションをとっておくと、相手の心の中にバリアが張られることなく、お互い自然体でのコミュニケーションがとりやすくなるのではないかなと思います。私の例では、先輩→後輩の例を書きましたが、これは後輩→先輩についても同じことが言えると思います。トラブルが起こった時だけ先輩に相談するよりも、良い報告も都度しておいた方が、先輩からの見え方が違うのではないかなと思うんです。