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オフィスビルの受付を効率化する新サービス「Akerun来訪管理システム」とフォトシンスの今

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あらゆる鍵をクラウド化し、利便性やセキュリティの向上を実現するIoTサービス「Akerun」を提供する株式会社フォトシンスの記者発表会に、オンラインで参加しました。

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今回発表された内容は、主に下記の三つです。

  • 累計資金調達50億円突破

今回、新たに総額35億円の資金調達を実施し、累計調達額50億円に。

  • アクセス認証基盤Akerun Access Intelligence発表

ビジネスからプライベートまですべての鍵をクラウド化して、利用者の利便性やセキュリティの向上と、"キーレス社会"の実現を目指した新戦略

  • 新サービス「Akerun来訪管理システム」発表

この中で、最も気になった新サービス「Akerun来訪管理システム」について紹介します。

新サービス「Akerun来訪管理システム」について

現在、主にオフィスビルなどを中心にセキュリティゲート(フラッパーゲート)や受付対応によるアクセス制御が行われていますが、このような運用においては来訪/受付情報のデジタル化、効率性の面で課題がありました。

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従来の受付対応

フォトシンスでは今回、既設のセキュリティゲートに後付けで導入できる「Akerun来訪管理システム」を開発しました。これにより、来訪者が普段持ち歩いている交通系ICカードなどを「AkerunユーザーID」として事前に登録することで、個人認証による高いセキュリティを確保しながら、セキュリティゲートに安全かつスムーズにアクセスできるようになります。

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Akerun来訪管理システムの場合

例えば毎週ミーティングで訪れる客先など、これまでビルの受付と訪問先企業の受付の二段階をクリアしなければならなかったところを、ビルの受付でSuicaやPasmoなどの交通系ICカードで通ることができるようになれば、ビルの受付の混雑を予測してかなり早めに出発したり、会議中にビルの受付用のカードを見失ってしまったなどの点が解消され、効率化されるのではないかと思います。

実際に、日本橋室町三井タワーの三井不動産の新オフィスで「Akerun来訪管理システム」を活用した実証実験が実施されています。 「Akerun来訪管理システム」については、本日より、ベータカスタマーの問い合わせ受付を開始しています。また、導入費用については、フラッパーゲートの数や利用者数によって変わるので、個別に見積もりが必要になるとのことです。

フォトシンスの今と採用状況

株式会社フォトシンスは、2014年に6名で起ち上げたスタートアップです。「鞄の中にあるもので、本は電子書籍になり、お財布はスマホなどでキャッシュレスになった。そんな中、アナログな『鍵』をクラウド化していきたい」という河瀬社長の思いに共感したメンバーが集まり、現在は100名規模にまで事業拡大をしています。中の人に聞いたところによると、この思いに賛同するパートナー企業の増加に伴い、まだまだ人員拡大中で、特にエンジニアを大募集中とのこと。IoTの会社として、ソフトウェアとハードウェアのエンジニアが協働する環境で、様々なポジションで人材を募集中なので、気になる方はこちらをご覧ください。

最後に、今回発表された「Akerun」ブランドの新ロゴマークはこちら。新戦略の発表を期に、フォトシンス第二フェーズの幕開けとして一新されています。左側のロゴで「ブレイン(脳)」を想起させ、インテリジェンスな鍵をサービスとして提供することを表現しています。

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今後、ビルのセキュリティーゲートでこのロゴに出会うかも



上記は、2020年8月4日時点の情報です。

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