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ITとビジネスのおいしいところを考察 ~ ときどき開発業務改善ネタ

ツールベンダーに所属している理由

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私は、ソフトウェア開発を支援するツールのベンダーに所属し、ソフトウェア開発業務を行っているお客様のご支援(提案活動やコンサルティング活動)をしています。前職もそうでした。そんなにこだわっているわけではないのですが、理由がいくつかあります。そのひとつが、

 本当に業務改善したい人は、ツールを検討することが多いから

というのがあります。

プロセス改善と言う言葉をよく耳にする昨今、CMMIなどをメジャーメントとした改善活動などを実施している組織が増えていると思います。「うちは、CMMI レベル○だよ」なんて会話を聞くことも多くなってきました。しかし、その反面、「管理コストが増加した」とか「間接的な作業が増え、かえって納期遅れになった」などということもよく聞くようになってきました。

プロセスの改善がある程度進んでくると今度は、「メンバーの管理負荷を軽減するには・・・」とか、「単純な報告作業などを自動化するには・・・」という効率化/省力化に意識がいくようになってきます。そうすると、おのずと「開発支援ツールを導入することで成熟したプロセスや組織を負荷なく、円滑にまわしていくことができるのではないか」と考える方もでてくるわけです。

そんな感じで、業務を改善し、組織やメンバーの幸せを真剣に考えている方々にめぐり合える可能性が高い・・・そんな職場に身をおき、そんな方々のお手伝いをすることができる・・・それは私にとっては非常にメリットが大きい。だからツールベンダーに所属しています。

逆に、もっとツールベンダーが自分たちの役割を理解し、ただ単にツールの紹介や販売をするだけではなく、お客様にとっての価値を見出せるようにする意識改革をすべきだという思いもあったりします。ツールベンダーの意識改革を業界内部から・・・という思いです。私の所属している(していた)ベンダーは、このあたりの意識が結構高いほうではないかとは思います。←念のため記述っと。

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