2007年のエントリをふりかえると。。
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お会いする方々に「ブログ読んでますよ」という声をいただくことも少しずつ増えてきた。そういう方々がもっともよく話題に挙げてくださったのは、「設計レビューをどうはかるか」、「SPES2007でのキーワード「やらされ感」」、「プロジェクトルールやプロセスでどこまで縛れるか?」だった。
私のお気に入りは以下のとおり。
- 「ガラス張りの意思決定とでもいうのだろうか」
透明性のある意思決定。事前にある程度の判断ルールを作っておき、それに従い判断していく。プロジェクトメンバからみて魅力あるプロジェクトマネージャやリーダはこれを自然にやっている方が多いように思う。私自身の今後のテーマの1つとしていきたいと思っている。議論をしてくださったドイツFraunhofer IESEのメンバに感謝。 - 「ITシステムのソーシングアドバイザとは」
米国でエンピリカルアプローチをビジネスにしている話。RFP作成からベンダ選定までを請け負うのがソーシングアドバイザだ。請負開発において、必要となったサブシステム開発の実績データやコンペのデータを使い、サブシステム毎のベンチマークをつくり、次の見積りにつなげていく。 - 「修正コードから類似バグを検出」
テスト工程後半~リリース後において、修正コードを検索キーとして類似バグを発見する。派生製品における類似バグの検索にも有効。パナソニックMSE株式会社の松井氏、佐々木氏、村上氏、大阪大学の楠本先生、吉田氏、産業総合技術研究所の神谷氏、奈良先端大の玉田氏のご支援に感謝。 - 「レガシーソフトウェアの保守と競争力維持」
レガシーソフトウェアや現行バージョンの保守を続けながら次世代ソフトウェアの競争力を維持をしていくことを目的として、オフショアする話。
もっともアクセス数の多かったエントリは2月の「googleの開発プロセス」のようだ。オルタナブロガーの吉田 賢治郎氏のエントリを拝読して、はてぶの数が多いということを知った。吉川 日出行氏のエントリでも年間ランキングに入るなど、このブログの場合、はてぶではかるとずいぶん傾向がかわるようだ。
9月に、IPAソフトウェアエンジニアリングセンタの鶴保所長にもメルマガ上でこのブログを紹介いただき、ご覧いただいている方の幅が増えたように思う。鶴保所長とお話をさせていただくとソフトウェア開発に関する幅広い情報をお持ちであることと洞察の深さにいつも驚かされる。そのような方からご紹介いただけたことを光栄に思う。
このブログはソフトウェア開発に携わる方々に少しでもご自身の開発や組織での気づきを誘発できる触媒となることを目指し今年の1月に開始した。そろそろ1年が経過するが読んでいただいている方にとって新たな発見を促すことができたなら幸いだ。また、貴重な時間を割いて、継続して読んでくださっている方に感謝したい。来年も多くの方にとって触媒的エントリを目指すことを表明しつつ、本年の締めくくりとしたい。
皆様よいお年を
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