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計測できそうでできない多くのこと。エンピリカル(実証的)アプローチで。

SPES2007でのキーワード「やらされ感」

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ソフトウェアプロセスエンジニアリングシンポジウム2007に参加した。公式キーワードではないと思うが、「やらされ感」という言葉を多数見かけた。別件があり、1日目はフルには参加できなかった。2日目の基調講演の東京証券取引所鈴木氏、グーグルジャパンの村上氏の組合せに情報通信分野の幅広さを感じた。株取引には無縁なのが原因なのかもしれないが、アルゴリズム取引というのが存在することを知って驚いた。2日目午後からの「テクニカルセッション・事例研究」ではEASEプロジェクトの講演があり、本来であれば参加すべきところであったが、上司に「他のセッションを見て勉強してこい」と声をかけられ、別のセッションを聴講することにした。

「やらされ感」というキーワードを多く拝見した。あまり注意していなかったのだが、ここ1, 2年の傾向だろうか。プロジェクトファシリテーションプロジェクトの前川氏、NTTデータの渡辺氏、デンソークリエイトの山路氏のセッションをはじめとして、多くのセッションで「やらされ感」に関して鋭い考察を伺うことができた。ソフトウェア開発やプロセス改善にも、成果物だけでなく、携わる人の心の質が求められつつあるように思う。少し前には、「形骸化」というキーワードを見ることが多かったが、やらされ感というキーワードのほうがより現実を捉えているのではないだろうか。また、「やらされ感」という経験は誰にでもある身近なものであり、理解が進みやすいことも優れているように思う。やらされ感というキーワードとは対照的に、前川氏、渡辺氏、山路氏、そのほかのプレゼンターの方々もいきいきと講演されていたのが印象に残った。

やらされ感のない仕組みづくりやWin-Winの関係(少し古いが..)をすばやく作ることは、プロセス改善をはじめとして、施策や取り組みの成功を大きく左右することになるのではないかと思う。先週はプロセス改善に関する打合せやワークショップに参加する機会が非常に多かったこともあり、「やらされ感」の有無やなくす仕組みを改めて考える機会が多かった。

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