フラッシュマーケティング=グルーポンビジネス(共同購入型クーポンビジネス)にあらず
最近よく耳にするコトバ"フラッシュマーケティング"。
この定義は今巷でどう解釈されいるのだろうか?
早速グーグルで調べると、
『フラッシュマーケティングとは商品やサービスの提供にあたり、割引価格や特典がついたクーポンを期間限定でインターネット上で販売する手法。一般に24~72時間程度の短時間(フラッシュ)に、集客と販売および見込み顧客の情報収集が行われるという特徴を持つ』
『フラッシュマーケティングとは、割引料金などの特典がついたクーポンを期間限定でオンライン販売する手法。』
などと説明がされている。
・朝日新聞社広告局
http://adv.asahi.com/modules/keyword/index.php/content0031.html
どちらも、"割引"や"クーポン"というキーワードが入っている。
フラッシュマーケティング=グルーポン系ビジネス
と解釈されてしまっている可能性がある。
この"フラッシュマーケティング"を日本語に訳すと、『瞬間マーケティング』『売り切りマーケティング』などとなる。
私が思う"フラッシュマーケティング"の解釈はもう少し上位概念である。
なので以下に私の"フラッシュマーケティング"の定義をする。
フラッシュマーケティングとは時間軸を取り入れたマーケティング手法であり、商品やサービスの提供にあたり、割引や特典(プレミアム感、お得感のあるもの)などをつけることで消費者に何らかの"インセンティブ"を与え、期間限定・数量限定でオンライン・オフライン両方で販売する方法。
ここで私が強調したいのは、「消費者に何らかの"インセンティブ"を与え、期間限定・数量限定で」という点である。
それが割引でも構わないし、限定品でお得感のあるモノやサービスでもも構わない。
ヒトがモノを購入する動機つまりインセンティブは、割引でなくても良いということである。
むしろ通常より高値でもそれを買う"インセンティブ"があれば、フラッシュ(瞬間)マーケティングは成り立つと言うことである。
例えば、私を例にして説明すると、
私はローリー寺西率いるバンド『scanch(すかんち)』が大好きで、来年の1月そのすかんちが再結成し、東京でライブをやる。
そのライブチケットの一番前の列もしくは席に座れるなら私は定価以上でそのチケットを買うだろう。
定価が仮に5000円だったとして。
その席ですかんちのライブが観れる権利たった数十枚を1枚1万円で販売したとすると、私のような熱狂的な大ファンは即座に買うだろう。
そう。私にとっての"インセンティブ"は、「数少ないチケットを購入することで大好きなすかんちが目の真ん前で見れる」ということなのである。
インセンティブの設計さえ上手く行けば、フラッシュマーケティングは成り立つのである。
誰に対して何をどうやって売るのか?を考えると、フラッシュマーケティングは上手くいくはずである。
今流行のグルーポンビジネスは、ある程度所得の低めな層をターゲットにしていると思う。割引で販売しているから。
逆に、なかなか手に入らないところやモノを、通常よりは高いが数量限定で販売するなどを考えると、ターゲットはお金を出してでもそれがしたい・欲しいと思っている、どこどこのファンか、お金持ちかになる。
後者は共同購入的要素を絡めにくいかもしれないが、フラッシューマーケティングのひとつとしては、安売りでないため、疲弊合戦にならず、市場規模は小さくなるどころか大きくなる可能性を秘めている。
そうすると、フラッシュマーケティングは
オークションやペニーオークションも含まれることになる。
因みに、ペニーオークションもグルーポンに負けないくらい、100サイト以上あるそうで・・・(2010年12月11日時点)
グルーポンビジネス(共同購入型クーポン)が流行っている裏でペニーオークションもかなりあるんですねぇ。。
さて、また次回以降に今度はフラッシューマーケティングのひとつである、ペニーオークションについて説明しようと思う。
※ここのブログでの"フラッシュ"という言葉の定義は、ある程度短い期間としており、
24~72時間以内という定義はしていない。
芝辻
この記事に関する質問やご相談などは以下からお願いします。
shibatsuji@sharecoto.co.jp