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日本の震災時にも活動!知られざるGroupon(グルーポン)が果たす社会的責任「G-team」の活動

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IPOを果たしたグルーポンだが、IPOをして約2週間が経つが株価は順調に推移しているようだ。
2011年11月18日の終値は26.19ドルで、IPO初日の終値26.11ドルよりも高い状態で取引を終えている。

Grpnstock

さて、今回のエントリーはそんなグルーポンが密かに(?)行っている社会的活動に関して、事例を交えながら紹介したいと思う。



■知られざるGroupon(グルーポン)の社会的責任「G-team」の活動

前回のエントリーでも触れたが米グルーポンは2010年7月から「G-team」と言う社会貢献活動を行っている。
これはグルーポンの前身となったthe pointとグルーポンのビジネスを掛け合わせた新しい試みである。

Gteam

シカゴで立ち上げられた「G-team」は、アメリカをはじめ3カ国の50市場以上で週単位の地元キャンペーンを国際的に実施している。グルーポンユーザーはグルーポンによって買い物客が自分の街が提供する最高のものを発見できる一方で、楽しみながら慈善活動を行い、所属する地域社会に実際に貢献することができる。

ユーザーはグルーポンで自分が住む地域にある知られざるお店を知ることができるだけでなく、地域の団体や組織を知ることができ、実際にどのような活動をしているかを知ることができる。

仕組みはグルーポンが通常のDeal(取引)で行っている、共同購入クーポンとほぼ同じである。Dealに対してある一定以上の購入者が現れた場合取引が成立し、活動が実施されたり、団体へ寄付されたりする。
この際、通常のグルーポンの取引だと、取引額に対して手数料(取引額の50%とされている)が引かれるが、G-teamが提供するDealは手数料を取らず、全額が還元される。
つまり、グルーポンがDealを作成するためにかけた人件費や決済手数料、トランザクションフィーなどはグルーポンの手弁当となっている。

G-teamの活動に対するグルーポンのDealの大半は5~10ドルから購入(寄付)可能となっており、気軽に支払えるものが多い。Dealの中には25ドル、125ドルなどさらに高い金額でも購入できるようになっているものもある。

G-teamの紹介動画があるのでこちらをご覧頂きたい。
Groupon for Your Community(G-teamの動画)


Dealの内容は、動物保護、医療(エイズ)、教育、震災、社会復帰など様々な社会的課題に対して活動している団体等に関する寄付などが多く見られる。



■G-teamの活動事例を8つ紹介

1.東日本大震災のDeal

3.11の震災時、日本の共同購入クーポンサイトでも義援金と言った形で募集をしていたが、G-teamでも寄付を募っていた。対象となった団体は「International Medical Corps」。ここはグローバルなサポートと救済に特化した医療専門家のグループで、四半世紀に渡り活動をしている。ハリケーンカトリーナやハイチの際にも活躍をしていた。

価格は5、10、25ドルで5000以上購入された。

Internationalmedicalcorps


2.グルーポンフィリピンのG-team:HIV/AIDSの拡大を防止する「ラブ・ユアセルフ・プロジェクト」のDeal

2011年9月、グルーポン・フィリピンがG-teamを立ち上げた。このG-teamが最初に行った活動のテーマはHIV/AIDS。
ラブ・ユアセルフ・プロジェクトへの支援をすることで、家庭内のHIV感染増加に関心を持ってもらうもの。私はこの辺に関してあまり知らなかったのだが、HIVはフィリピンで増加しており、健康国立疫学センターの省から7月の報告によると、2011年7月には新たに204人がHIV感染者と診断され、これは過去最高であり、前年同期比56%増を記録したそうだ。HIV感染者が増加している国が7カ国ありフィリピンはその国のうちのひとつだそう。

価格は100、400、1000ペソで64枚購入された。


Hivandaids


3.ペットを保護し飼ってくれる家庭を探す「Save-A-Pet Adoption Center」のDeal

救出されたペット用の餌や、ペットのリハビリ・教育を行うSave-A-Petという団体のDeal。
700ドル集まると、100匹分の犬や猫ちゃんの餌が確保でき、リハビリを行うことができる。

価格は7ドルで1000枚以上購入された。

Saveapet


4.動物愛護教育プログラム「PACT」のDeal

動物に対し、人道的な扱いができるように学生(子供)を教育するPACTと言う団体のDeal。
動物虐待をする子供が多いからこのようなプログラムができたのだろうか?面白いプログラムである。
400ドル集めることができると、200人以上の子供に無料の教育プログラムを実施できる。

価格は10ドルで87枚購入されている。

Pactforanimals


5.女性教育プログラム「Room to Read」のDeal

アジアやアフリカにおける発展途上国全体の教育におけるリテラシーと男女平等の向上を目指す組織Room to ReadのDeal。
図書館や小学校を建て、人生をきちんと過ごせるように女性を中学教育までを行えるようにサポートをしている。
10ドルで女の子の教育を2週間することができる。

価格は10、25、125ドルとなっている。定価が20ドルで販売価格が10ドルと言うことは、半分はグルーポンが負担しているのだろうか?

Roomtodead


6.男女平等をサポート「Girls for Gender Equity (GGE)」のDeal

女性を物理的、心理的、社会的にサポートするGGEのDealで、内容は国立女性研究会年次総会に出席するための旅費等を集めると言うもの。
驚きなのは、ニューヨーク市の公立学校で、4人に1人の女性はセクハラを経験しており、学校を辞めたり、自殺したりしていると言う事実。
先ほどののDealに引き続き、男女の差別は未だに課題であることを認識した。
550ドルで女の子一人の旅費となる。

価格は10ドルで86枚購入された。

Girlsforgenderequity


7.ゲイ・レズビアン・バイセクシャル・性転換などに対する理解を促進させる「GLSEN」のDeal

ゲイ・レズビアン・バイセクシャル・性転換の理解を促進させる教育キットを教育機関に提供すると言う「GLSEN」Deal。
米国の学校では、高校生の85%は性的嫌がらせを受けていると報告され、そして最大で19%の人が自分の性的、性別的な暴行を受けているらしい。
2500ドル集まると250カ所に教育キットを送れる。

価格は10ドルで850枚購入された。

Glsen


8.インディアナの母乳バンク「IMMB」のDeal

低温殺菌の母乳を未熟児もしくは病気の幼児に提供しているIMMBのDeal。
母乳には栄養はもちろん、酵素、ホルモンなど幼児の正常な成長に欠かせないものがたくさん入っている。そんな母乳を低温殺菌し、母乳を得ることができず、かつ未熟児、アレルギー、感染症などのハンディを請け負っている幼児に提供される。

価格は10ドルで120枚購入された。

Indianamothersmilk_bank




その他それぞれの地域に根ざしたDealがたくさんあった。
G-teamの活動状況は下記グルーポンのブログでまとめられているので参考にしたい。
http://www.groupon.com/blog/tag/g-team/

またG-teamのマネージャーが記事にコメントをしているが、来年は2000ものキャンペーンをG-teamで実施していくと言っている。
記事:G-Team: Groupon’s program to support causes

賛否両論あるグルーポンだが、こう言った企業精神は私は非常に好きである。今のところ日本のグルーポンはそのような活動をしていないようだが、是非とも行ってほしいと思う。
こう言った活動は余裕がないと出来ないと思うが、日本のグルーポンでも是非実行してほしいなと思う。

今回のエントリーは私自身非常に勉強になった。

G-teamへの慈善活動や市民活動の申請はこちらの応募フォームからでき、活動の提案はこちらの応募フォームからできる。
※前者は該当地域しか受け入れられないかもしれないが、後者は日本からでも応募できる。英語だが。。

お問い合わせはこちらまで

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