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フラッシュマーケティングやソーシャルコマースに関して現場目線でグダります。

就職活動にフラッシュマーケティングは持ち込めるか?

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ECナビが新卒採用活動にフラッシュマーケティングを活用した。(参照1
その名も「USAPON
社長である宇佐美さんから取っているようだ。

Ec

果たして新卒等の就職活動にフラッシュマーケティングを持ち込むことは可能か??

グルーポンビジネスをおさらいしながら考察してみる。


■確実な来店が見込めるグルーポンビジネス
参考

グルーポン系ビジネスのメリットとして、消費者が(ほぼ)確実に来店してくれるという点が挙げられる。何故これができるかというと、消費者は"事前決済"を行い既にお金を払っているからである。

クーポンには利用期限があるので、購入したクーポンを放置すれば無効になってしまう。そのため消費者は、利用期間内にクーポンを使おうする動機付けができているのである。


■グルーポンビジネスのようにフラッシュマーケティングで就活生を集客できるか??

フラッシュマーケティングの仕組みを用いて、企業セミナーなどの集客を行うといった試みは過去に株式会社シェアコトが行っている。(参照2

株式会社ワークスアプリケーションズ向けに“就職活動”用フラッシュマーケティングサイトを応用させたというものである。

Works_design_1

参加意思表明している学生の人数が把握できる他、セミナーは最低人数以上集まらないと開かれないため、それまでソーシャルメディアによるバズ効果も得られる。

しかしながら、新卒就職活動で行われるセミナー等は基本的に無料であるため、フラッシュマーケティングで学生を集めようが、学生サイドとしてはドタキャン(当日直前のキャンセル)をしても、なんらデメリットもないといった現状もある。

つまり、普通のセミナー集客と変わらず、見せ方がグルーポン系サイト風となっているだけである。

シェアコトでは上記事例の経験から、学生がセミナーに参加をするインセンティブを考えた商品設計が必要だという結論に至っている。

インセンティブと言っても、グルーポン系ビジネスのように事前決済を行うというのは、就職活動と相性があまりよくないと思われる。

今回のECナビの例で言えば、「あのECナビの宇佐美さんに会える!」というインセンティブだ。

「図書券1000円分プレゼント」といったインセンティブは、既にリクナビやマイナビで行われているため、それ以上のインセンティブ設計が必要となる。(個人的にはお金やモノで釣るのは如何なものかと思うが…)

大手企業やカリスマ社長がいるような起業では、上記のようなインセンティブ設計をすることで、就職活動にフラッシュマーケティングを持ち込めるかもしれない。


では知名度の低い中小企業やベンチャー企業の採用活動にフラッシュマーケティングを持ち込むことは可能だろうか?

可能性として考えられるのが、スローガン株式会社株式会社ジョブウェブが行っているような、セミナー自体に魅力があるものとは相性がよさそうだ。

スローガン株式会社が運営するGOOD FIND

Good_find_2012


株式会社ジョブウェブが運営するJOBWEB
2012

お問い合わせはこちらへ
shibatsuji@sharecoto.co.jp

■参照元
1.ECナビ 新卒採用活動にフラッシュマーケティング
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/internetcom/20101217-OYT8T00468.htm

2.日本で初の試み、“就職活動”用フラッシュマーケティングサイトを開発 株式会社ワークスアプリケーションズ向けに株式会社シェアコトが提供 ~インターンシップの募集にフラッシュマーケティングを活用し、認知度拡大へ~
http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=64518

■参考
今更聞けないグルーポン系ビジネス-グルーポンとは?-
http://blogs.itmedia.co.jp/mikiya/2010/12/no1---9c94.html

 

 

 

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