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ITが無いと生きていけないのに、アナログな日々

落語の音を体感!~寄席囃子ワークショップ~ に参加してきました

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20140225_224139先日、楽しくそしてとっても興味深いイベントに参加してきました。落語に欠かせない「音」を体感できるという企画です。噺家さんが高座に登場する時に流れる言わばテーマミュージックが出囃子です。それを奏でているのは、いつかは大看板を夢見る前座さんと客席からは見えない舞台袖で三味線を弾くお囃子さんです。

今宵の進行役でもちろん落語も披露する林家ぼたんさんの解説で、寄席の一日を題材に前座さんが太鼓を叩き、お囃子さんと出囃子を演奏する様が紹介されました。落語の「音」は、出囃子だけでなく、本編にもBGMとして流れることがあります。鳴り物入りと呼ばれるその落語、これがまたいいものです。落語は、想像力の芸能ですが、それをより膨らませてくれます。

メインの落語は、ぼたんさんによる落語「お菊の皿」でした。春に夏の幽霊の噺?と思われるかもしれませんが、落語は季節をちょっぴり先取りします。(でもやっぱりちょっと早いかな)

「お菊の皿」は、「怪談番町皿屋敷」に材を取ったものですが、ちょっぴり怖い前半と奇想天外抱腹絶倒な展開の後半がなんとも落語らしい作品です。この噺の中、幽霊となったお菊さんの登場シーンで鳴りものが入ります。ヒュードロドロという笛の音と、震える太鼓と三味線が幽霊の登場を盛り上げます。ぼたんさんの落語で楽しい江戸の世界にタイムスリップした後は、いよいよお囃子の体験コーナー。

三味線のお師匠さんと一緒に出囃子演奏が体験できました。
まずは、前座さんから太鼓の叩き方を教わります。

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ぼたんさん曰く現在の前座さんの中で抜群に太鼓が上手な柳亭市助さんがまずはお手本を見せてくれました。

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そして体験。お客さんが見ている前だからちょっと恥ずかしいですね。お囃子の師匠の田中ふゆさんがお客さんの太鼓に三味線を合わせて弾いてくれます。(笑)
過去にも落語会で、お囃子さんが出てきて、解説やいろんな師匠の出囃子を弾いてくれるというものはありましたが、実際に楽器を体験できるというのは初めてでした。上手に叩けたら、もっと楽しいですね。太鼓、やってみたくなりました。

このEssence of Japaneseという企画、「和」をテーマにしたものでこれまでも歌舞伎や着物、句などをテーマに開催されてきたそうです。過去の開催イベントを見てみましたが、どれも面白そうですね。また何か見つけて体験したくなりました。

会場となったのは、高級マンションも入っているWATERRAS ワテラス。和のテラスってことなのですかね?

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カフェ、レストランもたくさんありました。

終演後もお客さんの質問に丁寧に答えてくれ、またもっと叩きたい人にいろいろと教えてくれたぼたんさん、ありがとうございます。ぼたんさんの素敵な笑顔と落語に皆さんも機会がありましたらぜひ触れてみてくださいね。

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