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ITが無いと生きていけないのに、アナログな日々

真っ黒だけどカラフルな絵本「くろは おうさま」

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海外の素晴らしい書籍を翻訳して日本の読者に届けてくれるサウザンブックスさん。今回、クラウドファンディングで参加し届いたのは真っ黒な絵本だ。オリジナルは、原色の鮮烈なイメージの強いメキシコで出版されたもの。目の見えない子トマスが感じている「色」の世界を表現していて、ページをめくるとそこに真っ黒な世界が現れる。点字と銀色の文字で文章が書かれているが、絵のページは真っ黒だ。しかし、絵はデコボコしている。エンボス加工がされていて絵の部分がちょっぴり立体になっているのだ。そこを指でなぞって感じるのは、イマジネーションの世界の「色」だ。言葉からくる響き、詩的な表現と手で触れる絵の感触から脳みそに鮮やかな色彩が浮かび上がってくる。

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表紙もシンプル。黒地に銀のスケッチ画。

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赤のページ。絵はイチゴだけど、文章にはイチゴの甘さと酸っぱさ、そして膝小僧を擦り剥いた時に滲む痛さでも表現されている。目の不自由な方は、こんな風に色や形を感じ取られているのかな?

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目をつぶって指でなぞってみるけど、なかなか絵の全貌を感じとるのは難しい。でも文章を読んで、絵をちらっと見て、また目をつぶって撫でてみる。不思議といつもと違う何かが感じ取れるようになってくる。黒い世界に色を想像してみる。どこか別の世界に旅しているような、それが本の魅力なのだと実感できる。

こことは違うどこか別の場所への旅に出かけてみませんか?

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