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ITが無いと生きていけないのに、アナログな日々

東京モーターショー スマートな移動

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前回は、デザインの観点から東京モーターショーを紹介しましたが、今回は「スマートな移動」にフォーカスしてみます。各社、自動車のみならず家電や住宅メーカーとコラボした未来の生活を展示していました。トヨタ自動車がスマートモビリティ社会に関する展示を行っており、そちらを中心に見てきました。
これからは、自動車同士で通信しあい適正な車間を自動で調整する、自動車だけでなく信号機や人/自転車なども検知し事故を防ぐなど、安全な交通環境を目指す仕組みが考えられていました。
ビッグデータを活用した交通情報サービス、カーナビと自然言語で対話するシステムなど、ITやクラウド技術の活用が進んでいくようです。

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エコロジーに関しては、トヨタ自動車のみならず多くの企業で電気自動車の展示がありました。各社共通していたのは、蓄電池を車の走行に利用するだけでなく、災害時などに家庭の電力供給源にも使えるようにしていることでした。また家庭の太陽光発電の余剰電力の利用も考慮されていました。自動車だけでなく、家庭や街とつながるのが、トヨタ自動車のコンセプトでした。

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もうひとつ興味深かったのが、人が移動するための新しい乗り物。最初、洒落た掃除機かと思いましたが、これ、人を乗せて動きます。セグウェイみたいと思いましたが、ハンドル部分がなく下半身だけで操作しているものもデモされていました。動画を撮りましたので、その軽やかでスピーディーな動きをご覧ください。

HONDAのブースでデモされていたのは、座って乗るタイプ。体重移動のバランス感覚で制御するそうです。隣のステージでは、ASIMO君が相変わらずの大人気でした。ASIMO君は、一時期、日本IBMの箱崎事業で受付業務を担当してくれていました。あの歩行の動き、見ていて癒されます。

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こちらは、ジード株式会社のZieD α1。高齢化社会で増大する交通弱者の方々を考慮して作られ、センサー技術を活用し、自動ブレーキ機能や坂道発進サポートなどで安全性も高めているそうです。

最新の自動車モデルの展示だけでなく、将来の生活や環境も考慮した様々な展示やアイデアの提案がとても興味深いものでした。

東京モーターショー2013は、12月1日(日)まで東京ビッグサイトで開催中です。

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