高齢者向けのヘルスケア市場はチャンス多し
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世界最速のスピードで日本に訪れてくる、超高齢化社会ですが、高齢者向けの医薬品・医療機器、介護サービスをはじめとした「健康」がテーマの市場は拡張する一途です。
すでにさまざまなサービスが登場してきており、各社も当然ながら狙いを定めてきているのですが、健康と楽しさを融合したサービスにはより多くの可能性があると感じています。
そこで今回は、一例として有望な取組みをご紹介します。
「買い物リハビリテーション」
買い物を通して高齢者の健康を維持しようという取組みです。
具体的には、介護・福祉施設とスーパーマーケットなどが提携して、高齢者に肘を乗せて楽な姿勢で歩くことができる専用のショッピングカートを使って、店内で買い物をしていただく、という取組みです。
買い物をしていただくことによって、高齢者が楽しみながら歩行訓練やレジでの支払い計算をしつつも、運動というリハビリが可能でなおかつ計算の現場で認知症の予防を助けるという、一石二鳥どころか三鳥にもなるようなスキームになっているのです。
どんな運動も、ただ単に健康にいいから、という理由だけでは長続きしないのが人間の心理であり、そこに"楽しさ"が加わらないと継続できないものです。だからこそ、高齢者にとっても同じ歩く訓練だとしても買い物が伴っていることによって苦にならないという訳です。
さらに専門家によると買い物がリハビリと組み合わさることによって、
- 冷蔵庫に何が残っていたか、などの記憶の呼び出し
- 商品の品質や価格の吟味
- 所持金の管理や買い物額の計算
- 売り場やレジの場所などの空間認知
などが体験できて、認知機能への良い刺激になるという指摘もあるくらいです。
なるほど、今回の一例だけでもよく練られた取組みだということがわかります。
いずれにしても、様々なビジネスチャンスが高齢者向けのヘルスケア市場には眠っているということを覚えておきたいものです。
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