カシオの飲食店助言コンサル参入は旬な方向性
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自社内に長年蓄積してきたビッグデータを活用して、外部の企業にアドバイスや事業支援などのコンサルティング活動を行い始める手法が増えてきました。
数年前より言われてきたビッグデータの時代だと言われている所以です。
従来からの単なるモノ売りから脱却したいという狙いが透けて見えます。
カシオも同様のコンサルに参入するうちの一社です。
個人経営の飲食店向けにスマホやタブレットで売上など経営状況を予測して対策を助言するサービスを来月から開始するからです。
個人経営店が、競争力を高めて大手チェーン店とも対抗できるようなビッグデータ活用に取り組む支援をするのです。さらにこれだけにとどまらず3年以内には人工知能(AI)も取り入れて分析の精度を上げていくそうです。飲食業界に詳しい経営コンサルタントが執筆した助言集も組み入れるようです。
なぜカシオがこのようなコンサル事業への参入が可能かは、飲食店に強い電子レジスターの国内シェアが5割とも言われていて、過去に当該レジと連携する売上集計サービスを投入したことによって、累計で約1万店の飲食店から約1億件のデータを手に入れてきたからです。
このデータを解析して、売上や客数、仕入原価等を予測できる機能を実装できるようになったという訳です。
いずれにしても、カシオの今回の取組みは自社内に蓄積したビッグデータ活用に思案を巡らせているような企業や、新規事業分野への進出を検討している企業にとっては、大いに参考になる事例だと思っているのです。
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