ネットオークションの変調
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1990年代後半から、ひたすら拡大の一途を辿ってきた楽天ですが、ここに来てネットオークション分野の様相の変化に気付いてきたようです。
自社としても、展開するネットオークション事業を来月には閉鎖するというニュースも流れてきています。
打った手が、ネット上での衣料品等の個人間売買を行っているファブリックのフリーマーケットアプリの買収です。
従来までは、個人間取引の中心だったのはヤフオクを筆頭としたネットオークションでした。
ところがここに来て、頭打ち感が出てきたのです。
代わって台頭してきたのが、スマホだけですべてを完結できるフリマアプリです。
国内フリマアプリのトップシェアは、メルカリが握っていますが、他にもライバルは目白押しです。
スマホでその場で出品物を撮影して、すぐにアプリに投稿するという手軽さ、スピード感が多くの支持を集め出した訳です。
オークションでの売買を生活の糧にしているプロもいるくらい、1つの社会現象と言えるまで存在感の高かったヤフオクですが、地殻変動には無力なのかもしれません。
そもそもパソコンでのネット利用を出発点としてきた旧来型ビジネスは、スマホ時代に飲み込まれてしまうのです。(もともとフェイスブックもそうでしたが)
いずれにしても、国内で唯一のユニコーン企業であるメルカリが、そのような高い評価を受ける理由もよくわかります。
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