先進の機械やロボットは労働の現場にどこまで入れるか?
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クルマの自動運転、AIを搭載したロボットの製造現場への投入、IoTなど、ますます次世代テクノロジーを駆使したハードやソフトが入ってきました。
筆者は製造工場を持っている訳ではないので実感できませんが、毎週末に意欲的に取り組んでいる自家農園での作業という経験を通して検証してみたいと思います。
プロ農家ではない兼業農家という立場からは、農園に導入する機械類として一般的なのは、耕運機と草刈り機械かもしれません。
まず耕運機からですが、農作業を助けてくれて便利なことは間違いないのですが、やはり万能ではありません。耕す土中の深さに限界があったり、草がからまって回転が止まってしまうことも多くあります。土地の四隅などの狭い範囲では作業が及ばず、弱点を露呈します。
次に草刈り機械ですが、こちらも大雑把に大きめの雑草を早く刈っていく場合には無類の便利さを発揮してくれています。ところがやはり万能ではなくて、根元は残さざるを得ないとか、草がからまって刃の回転が止まってしまったり、さらにロープが巻き付いてしまったり、硬い物質(木や石)に当たることに細心の注意を払ったりもしないといけません。
これらのことを勘案すると、あらゆる作業現場にロボットどころか、機械でさえ入ってきて省力化に貢献するというスキームにはかなりの困難さが伴い、すべての人出を無くす、または軽減することのハードルは非常に高いと言わざるを得ないのです。
まさにその部分に挑戦してこそのテクノロジー開発ですが、同時に大きなやりがいが有ることも事実なのです。
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