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技術で勝って、商売で負けていませんか?

言葉にしないと伝わらない事 謝罪しない店員

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clerk.jpg世の中、1人で生きていくことはできません。
仕事の場でも日常の生活の場でも、人との交わりは必須で除外できないものだからです。

人とのコミュニケーションの現場で必要なのが、言葉を適切に交わすということであることは言うまでもありません。
ところが、当たり前である言葉のやりとりがうまくできない人がたまに存在しています。

今回は、筆者の実例に基づく経験をご紹介したいと思います。
ホームセンターの若手店員とのやりとりで発生したことです。

先日筆者は、生まれて初めて草刈り機械を当該ホームセンターで購入しました。
自家農園の雑草が伸び放題で、手に負えなくなってきたからです。

商品はすでに組み立てられていて、ガソリンを入れたらすぐに使えるタイプです。
希望の商品は店頭に並んでおらず、品名を指定して近くにいた若手店員に在庫商品を倉庫から持ってきてもらって買って帰りました。大型商品です。

帰宅して家にそのまま保管したあと、2〜3日後にタンクにガソリンを入れて初めてエンジンを始動して使い始めたのですが、何か違和感を感じました。
右の肩からぶら下げて使うタイプですが、アクセルの役割をするレバーが左のハンドルに付いていて、身体に触れてしまうために、予期せず先端の刈り歯が回り始めてしまうのです。
もう一度よく読み終わったはずの説明書を見たところ、通常は右のハンドルに付いているレバーが左についていて、左利き用に見えてきたのです。

もともとは自分で説明書どおりに組み立てることもできる製品であったので、そこで自分でレバーのネジを外して左から右のハンドルに付け替えました。
これで済めば良かったのですが、レバーを付ける場所の微妙な相違でアクセルの操作がうまくいきません。エンジンを始動させるとレバーを引いてもいないのに歯が回り始めてしまうのです。

一連の不具合を自分で修正すべく何回もネジを緩めてレバーの位置を調節しましたが、なかなか改善しないので、とうとう商品を買ったホームセンターに持ち込んで微修正をお願いできないか、依頼しました。

たまたま応対した店員は、例の最初に買ったときに当該製品を倉庫から持ってきてくれた若手男性でした。これはちょうど良いと思い、一連の説明をしたのですが謝罪の言葉を一回も聞くことができなかったのです。

筆者の説明の要点は、左利き用に設定された草刈り機械を売ってくれるのはいいが、ひと言、渡してくれるときに注釈が欲しかった、という1点です。
レバーの位置の微調整は無料で比較的短時間にやってくれましたが、どうにもすっきりしない気持ちで商品を再び家に持ち帰ったのでした。

世の中には、どうみても左利きの人間より右利きの人間の方が多いはずです。
それなのにどうして、このような商品を何の事前解説も無く渡してくれたのか、今だに不明です。

謝罪の言葉が無かったこともよくないと思います。
本人の気持ちにどんな思いがあって、らしい言葉が出てこなかったのか、想像もできませんが、とにかくサービスの提供側の人間であるから尚さら、相手の気持ちに沿った言葉を適材適所で発しないといけないことは常識です。

今回の事例は何も商売の現場だけではなく、日常のささいなシーンの中でも応用の効く良いエピソードだと思ったのでご紹介させていただきました。


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