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正社員という働き方について

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work.jpgのサムネイル画像我が国の労働環境、特に正社員を中心とした現状について、日経新聞の論説委員が参考になる意見を掲載していましたのでご紹介したいと思います。
(2016.6.12付の朝刊)

「長時間の残業や休日出勤の根底には正社員の働き方がある。日本の正社員は会社に長期の雇用保障をしてもらう代わり、職務の範囲が限定されず、このため構造的に仕事が増えがちになる。」

「世界のなかで日本の正社員は特異な存在だ。雇用契約は一般に欧米もアジアも具体的に職務を決めて結ぶが、日本はそうではない。時間外労働や休日労働は世界の大半の国が厳しく規制している。これに対し、日本は労使協定(三六協定)によって事実上、労働時間を際限なく延ばせる。」

「技術革新が激しく社員の身につけた技能の陳腐化が早いため、長期雇用の利点は以前より薄れている。グローバル化で増えている高度外国人材の採用では雇用期間や職務を定めた契約が当たり前だ。」

以上、いかがでしょうか。
これらのことを勘案すると、今や待った無しの企業のグローバル化の対応、またはそこまで大袈裟ではなくても、人不足の中での外国人の採用を検討し始めた中小企業でさえ、昔から当たり前だと思われてきた日本的な労働契約の利点が薄れた中で、いかに彼らの採用を進めていくのか、という点でも既存の日本人正社員の処遇に加えて重い課題を与えられているのです。



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