サブスクリプションというビジネスモデル
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巷でもてはやされている、目指すべきビジネスの方向性が明確になってきました。
「サブスクリプション」と呼ばれる手法です。
月額料金等で固定の費用を払い続けることによって、サービスを使い放題にするビジネスモデルで、こぞって採用する企業が増えてきているのです。
身近なところでは、音楽を聞き放題にしたり、映像を見放題にしたりするサービスが代表例ですっかり浸透してきました。
この手法のいいところは、サービスを提供する企業にとって、毎月の売上が計算できるという点です。
従来までのように、新製品やサービスを発売するのはいいのですが、世の中に送り出してみないと売れるかどうかは不明で、仮にそこそこ売れたとしても一過性の増収になるだけで、また次の会計年度にはどうなるか誰にも見通せないという不安から解消されるのです。
サブスクリプションは何も個人の消費者だけを相手にするモデルとは限りません。
例えば日立が新しい方向性として提示している、モノ売りからコンサルティング・サービスで稼ぐ、という新機軸もサブスクリプションだと言えるでしょう。
法人向けビジネスを展開しているあらゆる業種の企業が理想としているのは、米GE(ゼネラル・エレクトリック)型の稼ぎ方なのでしょう。
モノ売りではなく、同社で言えば、例えば航空機エンジンやガスタービンの保守サービスで、安定的に収益を上げ続ける、というスタイルです。
もちろん、このスタイルのビジネスを確立することには相当な困難を伴いますが、
まさに「サブスクリプション」は誰もが目指すべきビジネスモデルで、長期安定的なビジネス基盤の構築の上に、勝負を掛けるイノベーション投資が初めて実現できるのだという考え方です。
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