オランダというクオリティ国家
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昔はそうでもありませんでしたが、近年は我が国が目指す姿としてオランダが取り上げられる機会が増えてきました。
脚光が当たったのは、確か安倍首相が一昨年くらいにオランダの農業生産法人を実際に視察に訪れてからだと記憶しています。
同国の農業生産物の輸出実績が、小国にも関わらず世界でも第2位にランクインしていることが評価を高めているのです。
もちろん、オランダという国の規模からして農業生産がそこまで多いのは、人出だけに頼らないITシステム等の導入によって、効率性を重視した生産を行っているからなのです。
我が国としては、農業分野の生産性が必ずしも高くない中で、オランダの良さに着目したのは妥当な理由でした。
オランダという国について少し情報を入れてみましょう。
小国ゆえに日本と同様に資源に乏しいイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか?
実は印象と違って、石油や天然ガスを産出することが可能で、ヨーロッパ各国の中でも天然ガスの産出量はロシアやノルウェーに次ぐ規模を持っているのです。
うらやましがっても、無いものは無いのが我が国ですので、他の成長戦略に将来性を見出す必要が出てきます。例えばオランダでは、労働改革でワークシェアリングという雇用をお互いに分け合う仕組みの導入によって不況が克服されていったのは見逃せません。
いずれにしても、時代に合わせて自国を変革していくことのできる国に、次の時代の恩恵がやってくるのかもしれません。そういう点では渦中のブラジルからも目が離せなくなってきました。
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