海外への留学生の減少に歯止めか?
少し前の筆者の情報源で、年々減り続けてきた若年層の海外への日本人留学生の数に変動があって、減少に歯止めがかかった、という内容のモノがあります。
これについて、文部科学省の調べで、13年の実績で5万5350人となり前年より4788人減少したそうです。
単純には前年との比較はできないそうですが(集計方法を変更したから)、実態としては増加基調にあると同省が見ているようです。
実際に例えば、今年の成人式(1月11日)に新成人となった若者は、男性が65万人で女性が61万人と合計で126万人となり、21年ぶりに前年より増加したことがわかっています(5万人増)。
このように母数としての若年層の人数が増えてきているので、海外の大学などに留学する日本人も増え始めても不思議ではないと筆者は思っています。
さらに深堀りすれば、1番人気は米国で34.9%、2番人気は中国で31.1%となっており、3位には台湾が10.4%で入っています。ところがこれらの上位に韓国が留学先としてランクインしていないのは不思議に思った次第です。(4位は英国で5.5%、5位は豪州で3.1%だった)
同時に、中国への留学は人気なのだとあらためて思ったのです。
確かにこれから習得すべきは英語ではなく、中国語である、という指摘はよく聞かれるところです。
逆に日本の大学などに在籍する外国人留学生を出身国別に見ても、1位は中国であるとの結果が出ており、日中間の交流は経済や旅行者だけではなく、学生にまで深く及んでいることがあらためてわかるのです。(ちなみに2位はベトナムで、3位は韓国だった)
いずれにしても、中国は今でも勢いがあり、世界に与える影響も甚大ですが、同時に問題も多く抱えた大国です。我が国にとっても重要な隣国であることは否定のしようがないということです。