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技術で勝って、商売で負けていませんか?

慢心や過信が招く敗退の例(スポーツ)

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futsal.jpg筆者は毎週末にフットサルを楽しんでいますが、やはり興味がありますので、国際試合を観戦することも好きです。

先日も、コロンビアで行われるワールドカップへのアジアからの出場枠(5枠)を決める予選も兼ねたAFC選手権が開かれていました。

この大会では過去の優勝をイランと日本だけで分け合ってきたくらい、我が国も強豪で3連覇がかかっていたのです。それだけにアジア予選を勝ち抜くことは最低限のノルマであり、史上最強との呼び声高い今回のチームには筆者も期待していました。
目標はあくまでワールドカップでのベスト8進出だったのです。

さて結果ですが、予選リーグは順調に3連勝で駆け抜けました。
そして迎えたベスト8(準々決勝)同士の戦いとして、格下であるベトナムを迎えました。後半の途中まで3対1でリードしていて順調な試合運びと思われていた矢先、制限時間内に同点に追いつかれてしまい、延長を戦っても決着がつかずPK戦までもつれ込んで敗退したのです。

筆者は仕事で観戦できず、後から結果を知ったのですが、愕然としました。すぐに結果を受け入れることができなかったからです。
ワールドカップに進むためには、アジアで5枠もある(多過ぎるくらい)のでベトナムに勝ちさえすれば準決勝(ベスト4)に進んでまずはコロンビアへの切符を手に入れることが早々とできたのです。

何が負けた原因かと言われれば、慢心や過信しか筆者には思い当たりませんでした。
ベトナムを一蹴して、準決勝で対戦するであろう最強イラン戦をどう戦うかしか、頭に無かったのでしょうか?そうではないと願いたいのですが、負ければ何を言われても仕方の無いのが勝負の世界です。厳しいのです。

余談ですが、アジア5枠もありますので、敗者復活戦に日本は回り5〜8位決定戦で5位に入ればアジアの残り1枠に滑り込みセーフでコロンビアに行けたのですが、実はキルギスタンにもまさかの完敗(2対6)を喫してしまい万事休す、アジア予選で敗退という結果、それもこれまでの大会を通じて初めて準々決勝敗退というオマケまで付いてきました。これまでは必ずベスト4以上に進出していたのです。

ちなみにキルギスタンはイランに準々決勝で7対0と一蹴されたくらいの戦力だということを考慮しないといけません。

勝負の世界に「たら」「れば」は禁物で、相手も優勝候補の日本を研究してきますので簡単ではないのですが、歴代最強チームの呼び声がむなしく響いてしまったという、ここ最近の代表チームのスポーツ戦果としては心理的にワースト3に間違いなく入ってしまうくらいの意気消沈を覚えたのでした。

でもこれが勝つか負けるかの典型例であり、勝負に絶対勝つ保証はどこにもないことと、スポーツからビジネスの場面にも適用できるような教科書的な題材であったと思えば、非常に貴重な勉強をさせてもらったと思えるのです。

何をするのにも、油断することなく、全力で取り組まないといけないのですね。


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