オルタナティブ・ブログ > 大塚秀樹の“マーケティングマインド”の醸成 >

技術で勝って、商売で負けていませんか?

自転車店の将来性

»

bicycle_shop.jpg

よっぽどの都会に住んでいて、日常的に電車やバスなどの公共交通機関で、どこにでも簡単に移動できる人たちは別にして、 自宅の置き場に困らなければ自転車はあるに越したことのない手軽な乗り物なのではないでしょうか?

短距離や中距離の移動において、場所を問わず移動でき、なおかつ交通費がかからないから尚更です。

ところがいざ自転車を購入して乗り始めると困るのは、パンクなどの故障です。

自転車は、一旦パンクに相当するような故障をしてしまうと、お構いなしに人間の体重をかけて乗り続けると、より深刻な故障に発展してしまいます。 さらにタイヤの損傷が続くからです。

そこで修理のためには自転車屋さんにトラブルの発生した自転車を持ち込むことになるのですが、手で引いて歩いて運ぶためには歩いて数分の範囲内に自転車さんが存在している必要があります。

でも現実的に見てどうでしょうか? 今の時代、零細な自転車屋さんはどんどん店を閉めて廃業に追い込まれているところが増えてきました。


もうこうなってしまうと、距離の離れた場所にある郊外型の大手自転車販売チェーン店に頼るしかなくなってしまいます。 であるならば、そこまでの移動はマイカーの荷台に自転車を乗せて、といった大掛かりな事態になってしまう、という手間な現実が待っているのです。


ここで登場すべきは一家の男手であり、なんでもある今時らしい簡易パンク修理グッズの登場です。

一家内で解決できればいいのですが、待たれるのは「町の自転車屋さん」の復活です。 自転車だけは老若男女問わず、将来に渡ってもなくならない日常生活インフラの1つと言ったら、言い過ぎでしょうか?

自転車販売修理業ビジネスには、古い商売どころかどっこい確実なニーズとビジネスチャンスが内包されていると思うのです。

Comment(0)