中国人の爆買いの勢いは衰えたのか?
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日本政府観光局によれば、中国からの訪問客は昨年8月に過去最高となる約59万人を記録しました。
ところが、同9月以降は前月比で3ヵ月連続で減少を続け、同11月は約36万人にとどまってしまったのです。
この間の10月には7連休の国慶節も含まれていました。それでも減少を続けたようなのです。
もちろん中国の株式市場の相場急落や米利上げ、人民元安による影響がじわじわ効いているのでしょう。世界に与えた悪影響の大きさを考えると筆者は昨年6月の中国株の大暴落は2007年8月のパリバショック(サブプライム問題)や翌2008年9月のリーマンショックに匹敵すると解釈しています。
いずれにしても、今後の中国からの訪日客の推移を見守る必要があるのだと考えています。例えば今年は2月7日から13日までが春節の7連休で大都市から田舎へ帰省する人たち、海外に旅行に出発する人たちが数億人という単位で大移動をします。
その中で、どれだけの中国人が日本に入国してくるのか、という点です。
分厚い中間層を形成するようになった彼らは、今だに購買意欲は旺盛でしょうが、やはり前述のような影響が心理面にも及んでいるのかどうか、見極める必要があるのです。
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