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技術で勝って、商売で負けていませんか?

世界最先端IT国家創造宣言について

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prime-minister-cabinet.jpg2013年6月に政 府は、成長戦略の柱として情報通信技術(IT)を経済成長のエンジンと位置付け、閉塞感を打破 して再生する我が国を牽引することを企図し、政府のIT 戦略として、世界最高水準の IT 利活用社会を実現するとする「世界最先端IT国家創造宣言」を閣議決定しました。

具体的には、
次の4項目を柱として、目指すべき社会・姿を明らかにし、その実現に必要な取組を推進していきます。
① IT利活用の深化により未来に向けて成長する社会
② ITを利活用したまち・ひと・しごとの活性化による活力ある社会
③ ITを利活用した安全・安心・豊かさが実感できる社会
④ ITを利活用した公共サービスがワンストップで受けられる社会

以上のような目標の実現に向けての取り組みは順調なのでしょうか?
達成のために、マイナンバーもスタートしました。
ところがこれも順風満帆とはいかず、さまざまな物議をかもしています。

当然、あたらしい取り組みを始めるためには、仮にそれがIT活用ではないとしてもある程度のドタバタが発生することは仕方のないことです。

問題は、貴重かつ大きな国家予算をせっかく使って新しく始める取り組みですので、出来るだけ早く軌道に乗せる、つまり全国民が利便性を実感できるようにすることだと思います。

これが実感できないと、いつまで経っても「世界最先端IT国家」には到達できないと考えます。
"世界最先端"と打ち出したくらいですから、例えば、
世界経済フォーラムが各国・地
域のIT 分野の競争力を比較して発表している「世界IT競争力報告」において、我が国は総合順位を143 カ国・地域の中でベストスリーに入るくらいまで上げていかないと思うのです。(参考までに2015 年版では10位でした)

以上のようなことは、企業がITを導入する点にも似ていると考えます。
国内の企業の中では、どうもITを導入しても「成果を実感できていない」という結果に終わっているところが多く存在していて、それが原因でIT投資への意欲が低い、という残念な動向につながってしまっていると思うのです。

いくら政府ばかりがIT立国を目指しても、民間の企業で導入が盛り上がらなければ"絵に描いた餅"に終わってしまうことになるでしょう。

そういう意味でも、我々IT導入を進める側としては、企画提案力をもっと磨いていかないといけない、と襟を正す必要があるのではないでしょうか。

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