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技術で勝って、商売で負けていませんか?

中国の変調は少し心配

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china03.jpgのサムネイル画像あれだけ上昇一途だった中国の経済に変調が見られ、世界を揺るがしたのがこの秋でした。

成長率も鈍化していますが、得意のはずだった輸出額にも減速が見られています。
10月まで4ヵ月連続で前年同期比マイナスなのです。

一方で強みのはずであった製造コストの低さもすでに強みではなくなってしまったようです。
米国を100とすると、中国はすでに95まで上昇してきているのです。

それではもう中国には、ビジネスを行う上での魅力は無くなってしまったのでしょうか?

筆者はそうとは思いません。
もちろん数年前の状態とは違ってきていますが、旺盛な内需を中心として製造拠点という要素以外に視点を移すとまだまだ十分な魅力を放っています。

中国における今後の可能性として、「環境対策」を強く推したいと思っています。
大気、水、土壌の汚染問題はなお突出しており、改善を望む人民の声は絶大だからです。

我が国における環境分野での技術力は、世界でもトップクラスであり、当然中国からの期待もあります。国内企業にもこの分野におけるビジネスチャンスは大いにあり、早い意思決定が求められてくるはずです。

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