IoTの大きな弱点とは?
モノのインターネット化と言われる「IoT」ですが、この1年でインダストリー4.0(第四の産業革命)とセットで、すっかり市民権を得てきました。
このIoTですが、世の中への浸透、利活用の促進のために課題はないのでしょうか?
ありました、大きな1つの課題が。「電源」です。
世の中のあらゆる製造部品から、インフラ設備、農業や水産の現場まで含めて、設置をする必要があるセンサーには電力の供給が必要なのです。
電力の供給を受けて初めてセンサーは、ネット経由で情報を収集してクラウドのサーバーなどにデータを蓄積していくことができるのです。
それではセンサーは、設置されるすべての場所からも電源から電力の供給を受けることができるのでしょうか?
答えは不可能です。
場所柄、どうしても電源の用意ができない場所が多く存在しています。
もちろん、この課題解決に向けて、さまざまな研究や取り組みがなされてきています。
そうでないと、ここまでIoTももてはやされないのと、すでに稼働している場所もあるからです。
この先、デファクトスタンダードになるのかどうかわかりませんが、1つの解決方法が"振動発電"なのかもしれません。
以下は、日経ビジネスから引用します。
振動発電とは自動車や鉄道の通行に伴う縦揺れや、空調機器のモーターの定期的な振動などをエネルギーに変換する技術のことを言います。
同発電方式のメリットとして、3つが挙げられています。
・第一
電池が不要な点。定期的に電池を交換する手間が省ける。
・第二
電池を含めた電源が不要になるので、配線工事も不要になる。
・第三
電池と配線を省くことで、センサーそのものを小型化できる。
センサーの市場規模は膨らむ一方です。
IoTの普及が理由ですが、現場によっては膨大な数のセンサーが必要になるからです。
そして、このようなセンサーで必要とされる電源において、振動発電は本命視されているのです。