エールフランスの騒動に見るお国柄の違い
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10月5日に、大幅な人員削減を発表した、フランスを代表するフラッグシップキャリアである「エールフランス」で、騒動が起きました。
フランスに対する我々のイメージ、エールフランスに漂うエクセレントカンパニーのイメージが一瞬にして覆されてしまったような気持ちです。
約2900人に及ぶ大幅な人員削減を発表した本社に対して、従業員がなだれを打って押し寄せて、会議中の経営幹部たちに対して抗議するだけで収まらず、人事担当役員はシャツを剥がされてしまい、上半身裸にネクタイだけの姿にさせられてしまったのです。
この様子を筆者は動画でも見ましたが、とにかく激しい気性の国民性を感じました。
さすがに自己主張の強さに対しても、半端ではないと思ったのです。
今回のフランスの事例は一部ですが、こうした我々とは違う国民性を持った諸外国の人たちとビジネスで協業していくことの難しさを改めて感じたのでした。
それにしても方や一方で、我が国にはエールフランス以上の大人数の希望退職を実施して、会社側の方針に応じて先月30日に約3200人もの社員が一斉に会社を去っていったシャープの人数の多さはエールフランス以上でした。
それなのに、目立った騒ぎは発生せず、静かに?事を成し遂げた会社側、及び退職した人たちの様子をもしエールフランスの従業員が見たらどう思ったのでしょうか?
もちろん会社側の状況もそれぞれ違うだろうし、まずもってお国柄の違いが一番の要因と言ってしまっていいのかどうかも微妙な感じがします。
謙虚で品行方正な事は世界から信頼される大きな要素のうちの1つですが、エールフランスの騒動を見た時に、たまには自己主張も必要だと思ったのです。
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