オルタナティブ・ブログ > 大塚秀樹の“マーケティングマインド”の醸成 >

技術で勝って、商売で負けていませんか?

鴻海(ホンハイ)精密工業は衰えたのか?

»

hon_hai.jpgかつて(現在も)より、世界最大のEMS(電子機器の受託生産を行う)関連企業であるのが、台湾のホンハイ(鴻海精密工業)です。

日本では、12年にシャープへ出資を実施することで覚書が交わされましたが、金額の算出の根拠となる株価の採用金額で両社が折り合わず、一旦立ち消えになった経緯があり、一気に社名が浸透しました。

ホンハイは再び、シャープの液晶事業を狙い始めており、シャープ自身も当時より更に事業環境が厳しさを増す中、両社の距離は再び縮まってきていると筆者は推定しています。

それにしてもホンハイがそもそも業績を急拡大させたのは、アップルからのiPhoneの受託生産を一手に引き受けるようになってからのはずです。

現在でも蜜月の関係は続いているようですが、アップル一社に依存するリスクの回避が同社にとって大きな課題となっており、多角化がリスクヘッジのために進められています。

代表的なのが、中国などで展開する家電量販店です。筆者もホンハイのこうした動きには注視をしてきましたが、どうも事業としてうまく行かず、ここにきて閉鎖を進めています。

さらにもう1つの事例が、ソフトバンクのヒト型ロボットである"ペッパー"への投資です。これはアリババも含めて事業の拡大を図っていこうというものです。

アップルと同じスマートフォンの受託生産という点では、中国の雄であるシャオミ(小米)からの受注獲得が成功例として挙げられます。

ところが、あれだけ騒がれたシャオミでさえ、業績を急降下させていますのでわかりません。とにかくスマートフォン分野は動きが早過ぎてなかなか手を出すには大変な業種なのです。

いずれにしても、ホンハイは今でも強さは健在で企業規模は巨大ですが、ポスト"アップル"と呼べるような事業をいかに見出すことができるかが、今後の浮沈に影響を与えそうなのです。



Comment(0)

コメント

コメントを投稿する