気になった指標は個人消費支出
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最近において、気になった経済分野の指標は中国景気の失速に端を発して急落した株式指標だけではなく、国内経済の動向の低迷に関するものもそうでした。
総務省が先月28日に発表した7月の家計調査がそうです。1世帯あたりの実質消費支出が前年同月比で0.2%減となったのです。
昨年の夏といえば、西日本を中心として久しぶりの冷夏で、毎日が曇り空の連続のような期間がずっと続きました。そんな去年と比べても、夏らしさの気候では十分に恵まれたはずの今夏でさえ、減少となったことに驚いているのです。
原因は、あまりの暑さに今度は逆にシニア層が外出を控えていた、という事象が当てはまりそうです。外出するとかえって体調に悪い、という判断を下した人たちが多いのかもしれません。
この指標だけを取り上げて、すべてを判断することはもちろんできません。まだ8月の数値も出てきてませんので。
ただ個人消費の回復がこのまま遅れると、2017年4月に予定している消費増税論議にも影響を与えるかもしれません。
筆者は実は日常生活を通してみていても、景気には力強さをいまだに感じていません。
最近も地元のガソリンスタンドが閉鎖したりして、こういうニュースだけは事欠かない状況なのです。
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