インド工科大学の学生を採用するという熱狂 その4
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本日のお題に"その4"とネーミングしているのは、筆者が以前執筆していたブログで同シリーズ1〜3を書いてきたからです。
ご存知の方も多いと思いますが、インド工科大学(IIT)はIT分野に強い学生が多いことで有名で、卒業生は世界中で活躍していることも評価の高さに加わり、高いブランド価値を有しています。
これまでの当該タイトルシリーズで書いてきたのは、世界中のグローバル企業がIITの学生の青田買いに動いていて、日本の企業は採用活動で大きく出遅れている、という話題などを提供してきました。
今回ご紹介したいのは、少し目線を変えて日本政府が東京大学や大手電機メーカーなどと組んで、アジアの理科系大学生を国内のIT人材として最終的には日本企業が採用する仕組みを構築するものです。
具体的には、東大などの国内の大学に留学生として招いて、一定の期間学んだ後に日本の企業が雇用するというものです。
学費などには支援が入りますが、生活費は原則として学生負担です。
優秀なITに強い理系学生を採用するためには、政府までもが力を貸さないと採り負けている日本企業を救えない、ひいては将来の国力にも悪影響を及ぼしかねない、という判断が働いたのです。
筆者はアジアの大学生の獲得を狙っている、と書きましたが、はっきりいってターゲットはIITの学生だと考えています。
もちろんシンガポール国立大学も優秀ですが、世界が狙っているのはIITの方だからです。
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