ダイエットによる成果はあるのか?
いつの時代も特に先進国に住む人々にとって、ダイエットは課題となってきました。
何しろ、これまでのダイエットの歴史の中で、実にありとあらゆる方法が浮上してきては流行り、そして消えていったことから考えてみても、決定的な方法は無いのかもしれません。
現在でいえば、低炭水化物+高タンパク質の食事療法がもっとも知られているのでしょうか。
そもそも炭水化物を長期間に渡って断った後に、再び炭水化物を取り始めると、身体はこれまで以上に多くの脂肪を蓄えて正常な状態に戻ろうとするから厄介です。
統計データでは、ダイエットの経験者の97%が3年以内にリバウンドするだけでなく、それだけでは済まずにより太ってしまう、とも言われています。
または仮に体重が減ったとしても、血圧や空腹時血糖値などの健康指標が以前よりも改善することはほとんど無い、とまで言われているのです。
大幅な減量に成功しても、その体重を維持できている人は、わずかに3%しかいない、と言われている中で、私たちはどうすればいいのでしょう?
やはり基本は食事の質や量の改善と、適度な運動が一番健康的で効果もあると考えます。
その中で、極端に炭水化物を減らしたい気持ちはわかりますが、ほどほどにしないといけません。
あまりに急激に炭水化物を減らしすぎると、仮に体重は減ったとしても別のリスクが高まってくるからです。
ここで1つ考えて欲しいのは、昔の人たち、現在の年齢でいえば80歳前後の人たちのことです。
彼ら彼女らは、戦前戦後のとても貧しい時代を知っていますので、現在の豊かな時代になっても、食生活の習慣は昔と変わらず炭水化物が中心というスタイルを続けている人が多くいたりします。
それでもこうした人たちは長生きを続け、健康であったりします。
つまり炭水化物を摂取する量や、全体に占めるバランスが重要であるとは必ずしも言いきれないということを示唆しているように思えて仕方がありません。
いくら健康に良いからといっても、同じ食品ばかりを食べ続けていたら、身体に変調をきたして障害が発生することを考えると、あくまで重要なのはバランスであり、運動である、という結論に至ったところで今日は終わりたいと思います。