韓流ブームは終わったのか?
ここ1ヵ月くらい前より、長年連れ添っている嫁が、急に韓国ドラマを見始めましたので、私、大塚は驚いています。
彼女も、世間並みに韓流ブームに少しだけ、韓国ドラマのテレビ視聴だけ、という形で乗っかっていた派です。
それも、一番最高潮のブームだとおぼしき時期からは、少し遅れぎみ、というのも彼女らしいところです。
ところが、かれこれここ約2年間くらいは、彼女が韓国ドラマを見ている姿をほとんど、いや全く見ていません。
なぜもう見ないのか?と質問した時もありました。
すると、「いかにも韓国ドラマ、というようなドロドロとした愛憎関係を見るのが疲れたから」という、これまたお決まりの答えが返ってくるのでした。
この動きは何も嫁特有の傾向ではなく、日本国内中を見渡しても確かに韓流ブームはいつのまにか過ぎ去っていたのです。
それではなぜ今回、久しぶりに韓国ドラマを彼女は再び見始めたのでしょうか?
私、大塚は再び聞いてきました。どうしてまた韓国ドラマを見始めたのか?と。
すると、明らかに以前とは違う様子が伺い知れる答えが返ってきました。
「理由はなく、単純に面白そうだったから」
言い換えれば、複数の選択肢の中で、たまたま面白そうだったのが韓国ドラマであっただけ、という事です。
なるほど、私はある事象をここに見出したのです。
韓国のドラマだから見てみる、という数年前のような動きとは明らかに違うという事です。
つまり、以前の韓流ブームは、どちらかと言えば一時的なブームに乗って、ドラマを見たり、韓国旅行をしてみたり、というような典型的な行動が流行っていたのですが、それから数年の時を経て、ある変化が起きているのではないか、という推察です。
それは、
「もう、韓流にブームはない。韓国の芸術や文化に触れる事自体がもう普通であり、テレビドラマであれ、旅行先であれ、普通に我々の日常行動の中の選択肢の一つに上る事になったのだと。」
もう以前のような大盛り上がりのようなブームは、韓国に対して起きないのかもしれませんが、これからはより安定した需要が韓国に対して長く生じ続けるのだと。
同じ現象が、アジア全域にも着実に広がっているように筆者は感じています。
・韓国の音楽が東南アジアで大人気である時間軸が長くなってきたこと。
・中国で韓国のドラマに出演する俳優陣が使うコスメや衣装、各種ブランドに対して需要が押し寄せていること。
などです。
これらの普通に韓国コンテンツが人気である、という現象は、一時期の短いとはいえ爆発的なブームを発生させた韓流ブームよりも、むしろ我が国にとっては手強い、と感じるべきなのだと思うのですよ。