フットサルによる身体改造ソリューション手法の有効性
私はフットサルの愛好家で、毎週末は4時間という長丁場のプレーに取り組んでいます。
人がせっかくの貴重な休みに何をしようが、スポーツの日常生活への取り入れの有無など、基本的には自由です。
好きなことをやってくださって結構です。
ただし、フットサルは身体運動としては非常に理にかなったスポーツだと思ったので、今回は少しだけお付き合いください。
まず、想像してのとおりですが、走ることが基本で、じっとしていることが許されないスポーツです。
よく水泳が全身運動として健康に良い、と言われていますが、やはり運動の基本は下半身を動かすことです。なぜなら発汗が促されて体脂肪が燃えるからです。
フットサルのランと言うのは特徴があって、だらだらずっと同じスピードで走り続けるでもなく、歩き続けるのでもなく、とにかく全速力で走る、中間速で走る、歩く、ひたすら組合せです。
これの何が良いのかと言えば、ジョギングのように持久力がつくだけではなく、基礎体力もつく点です。聞いた話ですが、プロ野球の世界で、長い期間に渡って怪我の為に2軍で調整していた30歳代半ばのベテラン選手がいざ1軍に上がるために長距離走をしっかり行ってせっかく臨んだのに、体力の低下を補えていなくて、以前のようなパフォーマンスが出せていない、事例がありました。
原因は、持久力を養う練習は長距離走で行ってきたのですが、肝心の体力向上の為の練習が何もなされていなかった、というのです。ずばり体力向上の為に一番必要な練習は、ダッシュの繰り返しだったのです。
まさにフットサルは、ダッシュの繰り返しです。それによって基礎体力はずいぶんと向上できるはずです。
さらに単純なまっすぐ前方向だけへのダッシュの繰り返しでない点も利点として追加させてください。斜め前・横・後ろまで含めて四方八方への動きが要求されます。この中でも特に後ろ方向への小走りも有効な運動なのです。
サッカーの部活の経験がなく学校の体育の授業で取り組んだだけだから、という理由で気が引ける人もいることは重々承知しています。ただ何事も習うより慣れろ、というスタンスで克服できるはずです。最初のうちはチームメートにも気長に見守ってもらうしかありません。そのうち上達してくるはずです。
そしてもちろん、忘れてはならないのが、上記のような一連の運動もスポーツとして楽しく実践できるのです。ただ身体を動かす為の地味なトレーニングとは違うということです。
それと意外とポイントが高いのが、屋内でのプレーが中心だということです。ウエアや靴が土で汚れませんので、近年は女性の間でも人気がじわじわ高まってきました。
今はまさに2015女子ワールドカップサッカーinカナダの真っ最中です。前回大会の2011年には日本女子はワールドチャンピオンに輝いたことは記憶に新しいところです。
それ以降言われるようになったのが、サッカーと言うのは日本人の女性に向いたスポーツだということです。身長やパワーよりも俊敏さやチームワークの大切なところが国民性に合致しているという訳です。なるほど説得力があります。
フットサルに話を戻すと、
男子サッカーの例で言えば世界的な強豪であるブラジルやスペインに共通している点として、ジュニア世代へのフットサルの導入、浸透度合いが格段に我が国よりも進んでいることが挙げられます。
フットサルは少人数で狭いコートで行うだけあって、サッカー以上に技量が要求されます。ちょっとしたボール扱いの稚拙さですぐに相手ボールになってしまうからです。
そういう点では、もっと我が国にもフットサルというスポーツが浸透して欲しいと思います。幸いなことに、アジア地区では日本もそれまで絶対的な君主であったイランと互角の勝負ができるようになって、アジアチャンピオンになる機会が増えてきました。
フットサルでもワールドカップに出場できるようになってきたのです。今は名古屋オーシャンズの絶対的なエースである森岡(ペルーから帰化)を得点では頼りにしていますが、そろそろ年齢も上がってきた彼を押しのける若手が出てきて、さらにナショナルチームが強くなることを願ってやみません。
代表チームが強くなり、次世代のスターが育ってこれば、もっとフットサルの知名度や人気も上がってくるはずだからです。