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連ツイ転載(1)あるいは内部から会社を変えようと思うなら

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★「連ツイ」はご存じ?
ツイッターはチョイつぶやき用に作られたメディアなのだが、もちろん使い方は自由だ。
僕が好きなのは「即興連ツイ」。茂木健一郎さん(@kenichiromogi)や高橋源一郎さん(@takagengen)といった有名人がやっているので、読んでいる人も多いと思う。
ルールは特にないのだが、こんな感じかな。
・ツイートを、連続で投下して、1つのテーマについて書く
・読みやすいように、頭に(1)などと番号をふる
・1つなぎの連ツイは、だいたい5~20くらいのツイート(別に、決まりはないが)
・書きだめして送るよりは、即興でやるとよい(理由は後述)

★昨日の連ツイ
参考までに昨日僕がやったのを紹介しよう。テーマは「内部から会社を変えるには」。

1) 内部から会社を変えようと思うなら「みんなもっと盛り上がろうぜ」と煽ったり、タスクを割り振ったりするよりも、自分が信じる新しいことを、まずは自分の周り(手の届く範囲)で成し遂げることだというのが僕の経験からくる考え。

2) それは「盛り上がっても、どうせ具体的に汗かく部分をみんなやらないでしょ」というニヒルな人間観から来ている。みんな忙しいし、割り振られたタスクを実行すると、どんないいことがまっているか、腹落ちしてないからモチベ湧かないし。

3) 一向に進捗しない改革に腹を立てるよりも、1人でも歯を食い縛って新しい試みをやって見せ、成果を出し、それを誇ればいい。そうすれば、勝手に「スタンダード自体」が追いついてくる。
それは「IT業界、コンサルティング業界全体に対して僕らケンブリッジがやっている事」の相似形でもある。

4) こういうのって、社内のポジションは無関係。中堅でも新入社員でもできる。僕が一介のPMの頃に憤慨しながら1人でやり始めて「あとから来た人にとっては最初からある当たり前、になってること」なんて、大小合わせれば両手で足りない。数えた事ないけど。

5) 「いーだーしっぺ」こそがリーダーシップである、というのはいい言葉だけど、正確には「やりだしっぺ」「成果だしっぺ」である。駄洒落の原型とどめてないけど。
後から「あれは俺が最初に成果を出した」と思うのは良いものだ。別に思い上がり、勘違いであっても良い。そう感じながら仕事した方が面白い。

7) まずは自分から始める。改革の基本。
何をやったらいいか、アイディアがなければ、ベスト・フォロワーを目指しても良い。「成果出しっぺ」がいなければ会社が良くならないのと同様、フォロワーがいなければ会社はちょびっとしか良くならないんだし。

★連ツイの勧め
僕はたいてい満員電車の中で、iPhoneを使って書く。入力が面倒だし推敲もしていないから、よく言えば勢いがある文章、悪く言えば雑で端折った文章になる。自然に。
ちなみに僕は、ブログの文章より連ツイの文章の方が自分では好きだ。

とても大事なのは「即興」ということ。大まかなテーマだけ決めたら、余り深く考えずに書き始める。どこに文章が流れていくのかとか、オチとかも決めない。筆の流れるままに書く。
そうすると、不思議なことが起こる。自分でも考えていなかったこと、整理出来ていなかったこと、別の話だと思っていたことが、書きながら整理され、つながったりするのだ。
そういうのを「フロー状態」と呼ぶ、と教えてくれた人もいる(勉強不足で僕自身はピンとこないけど)。
何より、発想力、構成力、文章力のとてもいい訓練になる。一応フォロワーも少しはいるから、書き始めてから破綻したら格好悪いので、何とかまとめようと集中するし。

お題は何でも良いと思う。常々ちょっと思っていることでもいい。会社で起きたことの考察でもいい。なんなら「アボカドとの出会い」とかでも良い。
誰かのツイートを読んでコメントしたいけど、140字に収まらない場合は、それについて書いてもいい。紹介した昨日の連ツイは、他の社員が社内の取り組みについてツイートしていたのを読んでいるうちに思いついたテーマだ。
なんにせよ、面白いので皆さんも是非一回やってみて下さい。

★ブログにも張ります
これからたまに、連ツイをブログにコピー掲載しようと思います。ツイートって消えちゃうんだよね。何しろ即興だし140字以内にまとめようとするから、言葉足らずなケースもあるけれど、それも含めてさらっと読んでいただければと思います。
今回のように、過去に連ツイしたヤツを張り付けることもあるかもしれません。

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