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ICANNソウル会合は「歴史的」

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ICANNソウル会合は、10/25から10/30まで開催されました。
もうそれから1週間が経ってしまい、まぁ、いつもの遅筆なわけですが、今回は出張中に、ウチの2人の子供たちにインフルエンザが舞い込んで大変な騒ぎ。その次の週には妻がインフルで、外出できない、と、相当やられたという都合もあります。

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会場は、ロッテホテル。明洞の方のヤツです。10年前に初めて行って以来韓国には数回来ていますが、最近ハングル解読がかなりできるようになりました。この看板、「国際インターネット住所機構(ICANN)ソウル会議」と書いてあります。最後の「会議」だけは現地の友人に尋ねましたが、他は解読すれば単語が想像できる感じです。

今回大きかったのは、IDN==Internationalized Domain Names==多国文字ドメイン名のTLD==トップレベルドメイン名の受付開始が正式に決まったことです。10月8日に川上さんが触れていらっしゃいますし、日本での動きは4月に僕が書きました。
このプロセスに関する議論と準備は淡々と進んで来まして、Fast Trackと呼ばれるプロセスの最終案まで漕ぎ着けていました。ですから、順当と言えば順当に、公開理事会で承認を得られたのですが、承認はスタンディングオベーションによって向かい入れられましたし、壇上にいたCEOのRod Beckstromは、tsudaっていました、は言い過ぎですね、承認の直後tweetで報告です。

また、月曜日は通例ですと"Opening Reception"といった名前のレセプションが開催されるところ、今回は"IDN Reception"として、特にこの歴史的な決定に至った功労をねぎらうような扱い。ICANN役員以外に韓国でIDNに関与した方々がたくさん壇上に上がられましたが、日本の技術者もとってもがんばったんです。こんな本に念入りにしたためられています。


その他にも、Rod BeckstromがCEOに就任して初めて、また、JPAがAoCとなって初めて、また、GNSO(Generic Names Supporting Organization)では、評議会以下のSOの組織構造を大きく変えて、新しい評議会となって初めて、と、初めて尽くしというのも「歴史的」に花を添えていました。

IDNccTLD以外にも、例えば .shop とか .tokyoとか、あるいは .東京 などなど、TLD自体の自由化の議論中ですが、こちらのほうは商標保護のほうで方針が変わったりして、まだまだ議論は続くでしょう。

このようなTLDの拡大や、またDNSのセキュリティ拡張(DNSSEC)によってDNSの根幹が問題なく動くのか、という懸念があり、"root zone scaling"問題として検討が続いていまして、こちらも結論が出るのにもう少し掛かるのではないかと思います。「歴史的」の裏では、いろいろと議論百出な状況もある、ということです。

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