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インターネットとそのガバナンスについてつらつらと

遅ればせながら、JANOG23ミーティング

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というわけで、今日は今から高知。JANOG23に出発です。

と書いたんですが、戻ってからさっさと1週間以上経っちゃいました。「週に1本は」と心に決めたペースを、開始1ヶ月にして早くも反故にしてしまったわけで。ま、気を取り直して行きましょ。

というわけで、もう先々週の話。JANOG23ミーティングに行ってきたんです。

JANOGは、Japan Network Operators' Group の略で、1997年に始まった、日本のネットワークオペレータの団体です。北米にはNANOG - North American Network Operators' Group という「本家本元」がいまして、2,3年くらい古いです。

インターネットというのは、他のネットワークとつないでなんぼというところがあるわけですが、周りのネットワークが何をやっているかということの影響を、かなり色濃く受けます。例えば、インターネット全体のルーティングテーブル(経路表)は単純増加の傾向にありますが、はこのフルルートのルーティングテーブルはISPがそれぞれ持つので、インターネットの規模がもたらす影響というのは全てのISPで共有される、という面があります。

その他、P2Pファイル共有ソフトウェアが流行ったら顧客のトラフィックに痛めつけられ、SPAMが流行ったらまた泣き、と、ISP同士は競合しつつも、エンジニアは他社の皆さんと戦友、みたいな関係というか、情報共有しながらうまくやっているので、その情報交換の場というのが必要になります。それが、日本においてはJANOG、と言っていいと思います。僕も発足から10年運営委員として関わっていました。

主な活動は2つ。メーリングリストとミーティングです。ミーティングは1月と7月、年2回開催します。開催場所はホストしてくれる会社があるところ。東京が多いと思いきや、地方開催も結構多いです。もともとは会社の会議室をちょっと借りて、持ち寄りで、みたいな感じでしたが、ここ5年くらいはスポンサーを募ってやっています。最初はスポンサー集めに苦労したのですが、最近2年くらいはもう完全に常連スポンサーの皆さんに支えられて、安定した運営が出来ているように思います。

今回のプログラムは、特にIPv4アドレス枯渇,IPv6関係のものがたくさんありました。

22日(木)の「IPv6ネットワークデザイン」では、登壇した技術者のIPv6ネットワークの設計経験を取り上げ、複数の角度や考え方からツッコミが入るようになったセッション。

同じく22日の「どうする?どうなる?アドレス枯渇後のIPv4インターネット」では、実現するかもしれないIPアドレス移転に関して、アクセス事業者とデータセンター事業者において、IPv4アドレスが「買い」となる単価を、代替技術策のコストから算出しようとする試みの紹介。

23日(金)の「IPv4/IPv6 共存環境におけるサービス移行 私たちは今何をすべきか」では、なんとなく某RPG風な体裁とスライドマスター、そしてなんと、そういうアートワークの揃いのTシャツを登壇者全員が着用してのセッション。登壇者がやってみたサーバなどのIPv6対応を紹介した後は、会場のマイク2つのうちの1つを「地雷を踏んだ人用」つまり、IPv6対応をやって、トリッキーなトラブルに悩まされた人にアサインされ、そこにたくさんの人が並んで失敗談・経験談を共有する、という感じのセッション。

議論のテーマ、ネタも旬ですが、その料理の仕方・コーディネーションが良かったように思います。講演資料は、基本的にWebで公開されることになっています。もうしばらくすると出揃うと思います。事前資料は結構ありますよ。


今回ホストは、インターネットインフラ運営業界では高知といえばこの人(きっと)、ナインレイヤーズの菊池さん。懇親会も名物ドッサリで、熱いホスト魂を拝見しました。

高知は酒飲みの国だと再確認は出来ましたが、これを実践で理解するほど飲めなかったのが残念。また行きたいなぁ。地方だと、こういうのも楽しみの一つです。

次のJANOG24は、東京に帰ってきて、新社屋オープン直後の日経新聞。僕のオフィスから歩けます(ぇ)。

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