【広報】地方の無名な物を有名に！ソロモン流でも紹介された殿村さんのお話を聞いて来ました

勉強会は若い世代のもの、初心者向けのもの、という考えもあるかも知れませんが、いろいろなものがどんどん新しくなるので、私は勉強会は絞って適宜参加する派です。

そんなわけで仕事の合間を縫って、日本PR協会（個人でも法人でも会員になれます）のイベントに参加、株式会社TMオフィス　代表取締役　殿村美樹さんのお話を聞いて来ました。先日のソロモン流でも放映され話題となった方です。

弊社は、海外の超大手企業や日本の上場企業の広報のコンサルティングも行いますが、どちらかというと、中小規模のベンチャーの支援も多い会社です。その中で殿村さんのお話はすぐに活かせる内容でした。大企業ばかり手がけている会社では持っていない知見を多数お持ちだなと思いました。

お話のいくつかを紹介すると・・・（本当に、たくさん語ってくださいました）

• 誰も振り向かない埋もれた物を発掘し、周りから染めて行って、自分たち（中の人）が変わるようにしている。売上げが上がらず困っている人をPRで助けられる
• PRコンサルではなくプロデューサー。一緒に動いて雰囲気を変えて新しい歴史を作って行くので、コンサルではなく、この肩書きを通している。
• 中小企業なので案件は小額。税理士さんの顧問料のように、小規模な物を多数手がける仕組み
• 時代の価値観にマッチさせることが重要。大事なのは普通感覚を持ち続ける事。世の中の空気を感じる事が大事。テレビドラマは欠かさずチェックし、どれが当たるかを予測することで自分の感覚を訓練している。
• 自分はアイデアを出し、その後動いてくれる社員がいる。10年かけてやってきたこの仕組みを作るまでの人事の話は長くなるので今日は割愛
• 失敗例としては、斬新なことを相手が受け入れてくれなかった事があった。

事例としては以下の紹介がありました（一部抜粋）

• 彦根城：城マニア向けイベントを企画していたが、プレスツアーで女性記者にひこにゃんをフィーチャー。（城好きから女性にズラした）
• うどん県：地味といわれ、従来のメディアが振り向かない中、ブロガーの連絡先を調べ、知事の来る会見に招待（当時知事の会見にブロガーを呼ぶという事はほぼなかった）。ネットで話題になり、サーバがダウンするほどに。
• 明石のタコ：タコでなくトウモロコシをフィーチャーしようとしていた。タコで行きましょうと言い、当時話題のパウル君のように、オリンピックの日本のメダルを占うイベントとした。売上げは１７０％へ
• 三重県の痩せてるサンマ：脂がのっていない＝ダイエットに良いと言い換えてヒット
• 畳ドクター：畳の需要減少。当初、畳メイドや畳ネクタイなど奇抜な物を考える。テレビにはウケるが中の人の反応が鈍い。最終的に「商売につながる」ということで、「今あるしきっぱなしの畳（全国に７−８億枚）のリプレース」を狙い、「畳ドクター」を発案。い草研究の准教授にも協力いただく。認定された畳ドクターは各地域の主要な新聞で取り上げられた。
• 岡山のトマト丸ごとゼリー：材料が良すぎて販売価格も高くなり売れない＝＞丸の内のOLのダイエットに良いランチとして紹介。東京のメディアが取り上げる。

たくさんありますが、長くなるのでこの辺で終えますが、殿村さんの本がたくさん出ているので、ご興味のある方は読んでみると良さそうです。
また、ブログ書いて良いですか？と執筆の許可は頂いていますが、私がメモしたものから起こした内容なので一部ニュアンス等が異なることがあるかもしれません。ご了承ください。

貴重な機会をありがとうございました。

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