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[広報]記者がうれしい取材のポイント3つ

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先日、あるベテラン記者の方(Kさん)のお話を伺う機会があり、すごく良いことをおっしゃっていたので共有させてください。

記者が嬉しい取材とは。

  • 過去との差分がわかる
  • 資料がそろっている
  • 質問の返事が来る

とのことです。

当たり前じゃないか、と思う人、いや、何のことかわからないという人に分かれると思うので後者に向けて少し解説させてください。

まず、「過去との差分がわかる」から。

ズバリ、差分が「ニュース」になるからです。

例えば、A社がバージョン2.0を発表したとします。そうすると、1.0との差分がニュースになります。

ところが、この差分が示されていないことがあるのです。前回まで発表している内容と同じに見えてしまう。違いがどこにあるかを示すだけで、記者は記事を書きやすくなります。

次に「資料がそろっている」。

これは、資料がないと記事が書きづらいからです。XXXという調査結果がありますというのに、その調査結果がどんな調査なのかという詳しい資料が提示されない。記者はその調査自体を調べないと引用できないので、調べるところで時間を取られてしまいます。調査資料の詳細も提示する方が記者は記事を書きやすいです。

説明するパワポなどもPDFで渡したりするといいと思います。図なども渡せば、記事で使うことができます。

最後に「質問の返事が来る」です。

これは驚いたのですが、質問しても返事がこないことがあるとのことでした。これはちょっとびっくりです。回答できないものは回答できない旨を伝える。調べてわかるものは調べて返す。仕事をする上で常識かと思うのですが、それがなされないことが多々あるそうです。後日回答しますと言って消えてしまうケースが多いとのことでした。

ここまで読んで「この基本はできている」という方、メディア取材の基本は大丈夫だと思います。逆に「ドキ」っとした方。まずは基本からです。これをやるだけで「取材してもらったのに記事にならない」という事象は減ると思うのでぜひ取り組んでみてください。

広報マーケティングアドベントカレンダー2019の12月3日分です。

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