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一人で疲弊し、スキルアップのチャンスがない広報担当を減らしたい(本を書きました②)

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以前こんな投稿をして小さくバズったことがありました。

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「広報マーケ担当が1人しかいなくて、しかも未経験で事例作成もプレスリリースも全部自力でやってます。Webの更新も私です。情報がないので夜は勉強会に出まくってます。忙しいです。辛いです。どうしたらいいですか」
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架空の質問ですが、1人広報マーケで悩んでいる人は多いはず。そんな人に向けてのメッセージです。
そんな人は
・無理して全部やらない。やればやるほど上司、会社は「うん、1人でこの分量の仕事をこなせるのね」と刷り込まれてしまい、いつまでたってもいそがしいまま。現場のスキルだけが磨かれ、現場から抜けられなくなることも。下手したら体を壊す可能性もあります。必要なスキルは「現場力」「チームで動ける力」「外部の協力会社とうまく協力しあう力」です。
・1人で出来る量をはっきりさせる。そしてチームで動けたら、外部の協力会社を使ってアウトソースすれば、もっと大きなアウトプットが出せる事を会社に理解させる(他社の事例を示すことも有効。こんな方針でうちの広報を強化しませんか?みたいなことを上司に言えると良い)
・有料のトレーニングを受けさせてもらう。無料の勉強会では体系立てて学べません。超人(容姿端麗、頭も良くて仕事も出来る)の話を聞いて「きゃー素敵(でも、真似出来ないな)」で終わってしまう事も。無料+有料を組みあわせるほうがいい。超人からはパワーをもらい、トレーニングでは「真似出来る」方法を学ぶ。
・すぐに発注しなくても外部の協力会社との接点を作っておく(必要になった時に、ネットで調べるだけだと、単にSEO対策をしている会社に発注することになってしまいます。仲良くして業界内の評判なども聞けたほうが良い)
・少ない予算でこれだけできましたは危険。「あ、こんなに少ない予算でこんなに出来るのね。じゃあ、予算つけなくていいね」となります。ネットで毎日「無料」で検索して無料ツールばかりを使い続けることに。競合他社は有料のツールや広告を使ってどんどん成果を上げている中、大きな差がついてしまうことも。無料が悪いのではないのですが。
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これ、いまだに変わっていない気がします。
Twitterを見ると、ものすごく忙しいのにやる気に溢れ、容姿端麗、対人能力も事務処理能力も高いベンチャーの広報担当がたくさん情報発信をしていて、そのような「超人」と自分を比べて落ち込む人もいるのではないでしょうか。
また、あちこちで開催されている無料勉強会や交流会。参加しないと置いていかれるような気がして、自分のアウトプットはそっちのけでとにかく顔を出さなければと強迫観念に駆られるとか(参加するのはおすすめですが、残業続きで睡眠時間も削って、みたいなことであれば、無理に出なくてもいいのではないでしょうか)
無理して頑張って、病気になって消えてしまう人、結構いるのです。一人で無料ツールだけ使って仕事し続けて、チームでの働き方や外部協力会社の管理方法がわからず、途中から成長が止まってしまう人も。
仕事がキツイと感じる広報担当、スキルアップの機会がもらえない広報担当が減りますように。
こういう広報担当の疲弊問題、初心者でも頑張っていればいい問題を解決したいという思いも、本を書く動機になりました。本のタイトルは「話題にしてもらう技術」です。
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