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佐々木俊尚さんの情報伝播力から人気キュレーションアカウントを考える

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3名で2010年から目黒広報研究所というブログを運営しているのですが、先日急激にアクセスが伸びました。フェイスブックページのいいねも増えています。

何があったのだろうかと思って調べたところ、佐々木俊尚さんがご自身のツイッターで言及され、またONETOPIでもツイートされていました。

内容はこちら。

RT 「オフィスが移転したから取材に来てくれ!」って(笑。こういう熱心だけど強引で困る会社は新聞記者やPC雑誌編集者時代にたくさん見たな・・。  」

ネタとしてはある意味ニッチな内容なのですが、それにもかかわらず、40名を超える人にRTされ、広まったようでした。

佐々木さんのフォロワーは13万8000人以上。ある意味ニッチなメディア以上のパワーを持っています。

いいなと思ったのは、佐々木さんが自分で能動的に情報を見つけてツイートしていること。目黒広報研究所のようなニッチなものも「刺されば」拾い上げているところかなと。

私のようなフォロワーが2500人程度しかいないツイッターでも「これをツイートしてもらえませんか?」などと言われる事がときどきあります。基本的にお断りしていますが(逆にツイートしてほしいと言われたものはしないようにしています。自分のツイートは自分の意思で決めたいので)佐々木さんレベルになるとそんなお願いも多く来るのではないかなと推測されます。

それをあえて、ご自身で見つけて来たネタでまとめているところが支持されている理由なのかなと感じました。まさにキュレーションってこういうことなのですよね。その人のフィルタでツイートしたいものを見つけてツイートする。

以下、佐々木さんをはじめとする支持されているツイッターアカウントで感じた事です。

  • 無理にフォロワーを増やしていないので、フォロワーがツイートを読んでいる率が高。(機械的に増やしたフォロワーはその人のツイートを読んでないし、ひどい場合は、前に総裁が書いていたブログのような感じなのかなと。)
  • 内容がいいので、複数回RTされるなどして、フォロワーとアクティブな読み手がどんどん増えて行く
  • 単なるリンクの紹介でなく、秀逸な一言コメントや引用がついている
  • 横並びなニュースの紹介ではなく、どうやって見つけたのだろうと思われるような内容も掘り起こしている
  • 過激な言葉で指摘するツイートもある意味支持されるが、好き嫌いが大きく分かれるので、そうではなく、ある意味第三者的に、相手を気遣いつつコメントしている

ちなみに、面識はありませんが、佐々木さんと私は同じ会社にいたことがあります。時期が重なっていたかはわかりませんが(編集部は違います)、多分佐々木さんが上記で書かれている「PC雑誌編集者時代」に私が体験したことが、今回とりあげていただいたブログの元ネタです。皆さん同じ体験をしているのだなと感じました。

そしてその後紆余曲折あり、私は今や自分が記者に取材のお願いをするという逆の立場になりました。

記者時代、ごく一部の、強引に取材させようとするPR会社の人や企業の広報担当に不快感を持ったこともあり、そうならないように、自分がお世話になった(心地よいと感じた)PR会社の人が「自分にどうしてくれたのか」を考えつつ、活動をする毎日です。

とはいえなかなか難しく、強引なPR会社の人の気持ちが今になってわかることも度々あります。相手の気持ちを考えるということは、なかなか難しく、日々勉強の毎日です。

 

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