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日経BPクロスメディアマーケティングフォーラムに参加してきました

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日経BP主催の、クロスメディアマーケティングフォーラム(@恵比寿ウェスティンホテル)に出席してきました。

すでに、こちらのブログでも取り上げられていますが、長時間にわたる大きなイベントでした。
私は仕事の関係で、細川茂樹さんの登場セッションは間に合わず(でも、懇親会で少し見ることができましたが)、電通・博報堂・ADKの方々によるパネルディスカッションを拝見し、その後少し懇親会に顔を出させていただきました。

パネルディスカッションは、「進化するクロスメディアソリューション 最先端の次世代IMCとは?」という非常に興味深いタイトルでした。

内容も、すごくよく、非常にいろいろなことを考えされられました。

藤田氏(モデレータ。インテグレート代表取締役。キシリトールを広めて有名な人)

インターネットが出てきてから情報流通量が530倍となり、広告が届きづらくなっていて、
今はいろいろなメディアとデバイスで可処分時間の取り合いが起きていている。
俺ってすごいと自分で自分を誉める広告だけでなく、PRやクチコミなどの客観情報も重要

横山氏(ADK)

マルチメディア2.0ということが言われる。
Paid Media(広告)、Owned Media、 Earned Media(ソーシャルメディア、クチコミ)のトリプルメディアが注目されている。
親和性を持って連携させることが重要。情報は送り手主導から受け手主導に

石谷氏(電通)
人は自分に関係ない情報を遮断してしまう。
バリアを破るには、ユニークなクリエイティブなどもあるが、
もう1つの選択肢として誘い出して自分からでてきてもらうというコミュニケーションが大事。

・・・

どんどん長くなりそうなので引用は省略しますが、従来型のマスメディアに加えてネットの重要性にも触れていました。マスメディアVSネットではなく、どう組み合わせるかという話でした。

非常に興味深く、約1時間半、ずっとメモを取り、聞いてしまいました。
最後に、「漂流する広告・メディア」という、モデレータの方の書いた著書もいただいたので、後で拝読させていただこうかと思います。

ただ、ちょっと気になった点が2点だけありました。

1つめは、「記事が出たら棚から牡丹餅。ちょっと儲けちゃった」という発言でした。広告代理店の方なので、PR業界ではないので、記事の捉え方が違うのかもしれません。別に記事は棚から牡丹餅ではないですよね。PR会社や企業の広報部のほうで、記事として取り上げてもらえるように、資料を準備したり、説明会を開いたりといろいろ活動をしていますし、優秀な記者が読者に読ませたいと思って書いたものが「儲けちゃった」と受け取られたら少し違うかなと感じました。ただ、短い時間の説明だったために、発言者の方は、「記事は広告と違ってお金を払ってでるわけじゃない」ということを伝えようとされた例えだった可能性がありますが。

2つめは、世代間ギャップというお話の中で、ネット系のメディアに登場する方はお若い方。マスメディアの全盛期を知らず、ネットがすごいと信じている。若くて声が大きい。なかなかニュートラルに議論されていないという話があったのですが、ツイッターを始めとする、今注目のソーシャルメディア系に関わっている人は、年齢層は今回の登壇されている方と変わらない気がしました。ツイッターなどは、日本のデータではありませんが、ユーザーの年齢層が高いという統計もあります。(ツイッター利用者の年齢に言及している、Comscoreのサイトへのリンク と ツイッター、Myspace、LinkedInなどの年齢層の中央値に言及している Pew Internetのサイトへのリンク)。また、今話題の、メディアに登場するついったー本の著者の多くがアラフォーが多い印象ですし、ついったーをやっている著名芸能人もアラフォーの方々が注目を集めており、特別に「若い」という感じはしないように思いました。

従来型の広告と、今話題のネット系のメディアのことなど両方に精通されている方は少ないと思いますので、両者がいる中でのパネルディスカッションであれば、更によかったように思いました。更には、PR畑の方も交えての議論が聞けたら、よりいっそう楽しいのではないかと感じました。

どちらにしろ、いろいろなことに気づき、「出てよかった」と感じたフォーラムでした。

参加させていただき、ありがとうございました。

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