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透明性の錯覚から気付いたこと

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透明性の錯覚というものがあるのだそうです。言葉にしていない自分の気持ちが相手に伝わっているのではないかと思うことがあると思いますが(たとえば、好きな人が回りにばれてるのではないか、とか、悪いことをしたのが親にばれてるのではないか、とか)、実際には、本人が思うほどに周りの人には気持ちは伝わっていないことが実験で示されています。

これをきいて思ったことが3つあります。

1.人に感謝するとき、ついつい心の中で御礼を言って相手にはちゃんと言わないとか、誉めようと思って、照れくさくて心の中で誉めてそのままとか、そういうことってないでしょうか?いいことも、どんどん言葉にして、相手に伝えていけたらいいなと思いました。人を誉めるのって照れくさいですけど、言わなきゃ伝わらないのですよね。

2.口に出しづらいネガティブなことは「長い付き合いだから察してくれるはず」と思っても、察してくれていない場合もあると思います。たとえば、仕事などでうやむやにして相手との関係がおかしくなっては一大事なので、ネガティブなことであっても、察してもらうのを待つという戦略もあるかもしれませんが、場合によってはきちんと伝えるのもありかと思いました。

3.そして最後に、「やはり言わなきゃわからない」のだな、と再確認しました。私のある知人で、転職してよい会社に入ったり、すごい資格を取ったりしている人がいます。でも、実はその知人は、何度も転職試験に落ち、なんども難易度の高い資格試験に落ちています。でも、皆に言うのは、うまくいったときだけです。別に自分から自分を卑下することや、不利なことをどんどん言う必要はないのです。そうやってかっこよくスマートに見せている知人は、実は湖で泳ぐ水鳥のように、足は必死に動かし、それを見せずにいつも、ひょうひょうとしています。

本来の意味とはずれるかもしれませんが、伝えたいことは言う、別に言わなくていいこともある、そして、相手は思ったほど自分のことを見ていないので、失敗などはばれていないのだということを再確認しました。

余計なことはあまり言わず、必要なことを的確に相手に伝えていくことを心がけていきたいと思いました。

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