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PRはフリーライダー????

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ある人とお話をして、こんなことを言われました。「広告の場合、広告を掲載してもらって、その対価で媒体にはお金が入る。しかし広報の場合だと、媒体は記事を書いてもお金が入らない、それはある意味、フリーライダー(ただ乗り)ではないか?」

私の回答はYes or Noです。確かに、自分が紹介する製品・サービスもわかっていないのに、とりあえず大量の資料を記者に渡して「書いてください」としつこいPR担当者。とにかくインタビューだけでも、と記者を呼びつけ、その後は毎日のように「いつ載るんですか?まだですか?」と、載せるに値しない内容だったのに、しつこく電話をしてくるPR担当者。これではひどすぎますし、何もしないで、記事にしてもらおうとするフリーライダーという言葉を言いたくなる気持ちもわかります。

でも、そんなPR担当ばかりではないのです。ごく一部の人の強引な「売り込み」とは別に、どんなネタがあったら、記者がよい記事を書けるか、どのように紹介すれば、自分の扱っている商品が記事として書いていただけて、しかも読者の興味を引くか?そこまで考えて紹介をする担当者も多くいます。PR担当者から、良い情報が聞け、それが元でいい記事ができあがれば、それはフリーライダーとは違い、両方がWin-Winになれるモデルだと思います。

言い換えると、PR担当者からの的確な情報提供があり、それを使って記者がよい記事を書き上げ、記事がおもしろいからと読者(PV、UU)が増え、ターゲット層の読者が多いからと広告出稿が増えていけば、PRはフリーライダーではありえないと思います。

私もPRのサービスをする人間として、自分勝手な押し付けにならないよう気をつけています。お客様によっては「いつ記事になるか、今すぐ電話して聞いてください」などというところもありますが、なるべくしつこくならないよう、メールにしたりとか、工夫をし、記事化されなかったときは、できる範囲で理由を伺い、情報の出し方も工夫をするように心がけています。というのも、私自身が記者を3年ほどやっており、ネタがひどいのに電話のしつこい人には閉口した経験があるので、できるだけそうならないように、心がけています。

製品の特性などで制約もありますが、よりよい活動ができるよう、努力をしていきたいと思っています。

注:フリーライダーの定義は、人によって少し違うかもしれませんが、このエントリでは、貢献しないで、タダで恩恵を被っているという意味でとらえています。

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