インセンティブに関する議論
先日、某海外のメディアのブランドを用いて日本でオンラインメディアのビジネスをやっている方とちょっとした打ち合わせをする機会がありました。
どうも、サービス開始後の登録者数の伸びが甘いような印象を受けたので
「他社でもやられていますが、『登録キャンペーン』のようなものを企画してはいかがでしょう?たとえば、特定の期間に登録をすると、何かノベルティがもらえるような・・・そういったインセンティブ(意欲刺激、誘因)も登録者数を伸ばすのに効果的だと思うのですが、どうでしょうか?」
と言って見ました。
すると
「うちはそのような安易なアプローチは取らないんですよ。インセンティブに釣られて登録する方式は、所詮あまり興味のない方を呼び込んでしまいます。見かけ上の登録者数が増えたとしても、それはあとあと生きてこないんですよ」
とのことでした。
ちなみに、私は、インセンティブ推奨派です。しかし、条件があります。それはその後にナーチャリング(Nurturing)できること、という条件です。
ナーチャリングとは、育てることです。登録の動機がそれほど真剣ではなかったとしても、コンテンツの内容を充実させ、その人が真剣に興味を持つような形にして、だんだんと、すごく興味を持ってくれている人に育て上げていく。そんなイメージです。
たとえば、自社のメルマガやセミナーの登録者に何かをあげる形にし、その後、さまざまな情報提供を通じて、その登録者を見込み客に近づけていくようなアプローチです。これは別に媒体ではなくても、ソフトウェアでも、そのほかのサービス・商品でも十分に使える方法だと思います。ただ、そのインセンティブの内容や方法は十分に吟味する必要があることは言うまでもありませんが。