シンドラーの会見を見て外資ビジネスを考える
外資系で働いていると、いろいろと不思議なことがあったりします。よいことも多いのですが、鳴っていても誰も取らない電話。押し付けられたホットポテト。「これ、私のJob Descriptionにないから」と、放置される仕事。見かねて、自分の担当外の仕事に手を出してしまうと、自分に与えられた権限を越えて、他の人の領域に踏み込んだということで、評価が下がってしまうことも(注:これは一例であり、特定の会社のことを書いているわけではありません。念のため)
今回のシンドラーエレベータ社の対応を見て、外資らしいなと思ってしまいました。推測の域を出ませんが、日本法人にはいろいろなことを独自にやる権限がなく、本社からしてみれば、各拠点の重要度はその売上で判断するので、売上の低い日本に対しての対応はどうしても、後回しになりがちです。(ソフトウェアの世界だと、サポートやローカライズが後回しになったりしますよね)
しかしながら、あまりに大きく騒がれたので、後から危機管理に長けたPRエージェンシーなどと契約をし、言われるままに日本式のお辞儀を練習してお詫びをしたような印象を受けました。実際のところはわかりませんが。
人の命がかかっているものですから、もっとちゃんとしてもらいたいと思うと同時に、ついつい日本にあるたくさんの外資系のソフトウェア会社のことを考えました。
製品のサポート打ち切りが突然だったり、日本人のメンタリティを考えないような販売を行ったり。理屈では正しくても、どうも日本で受け入れられないケースも多く見られます。
そんな場合、日本の社員が一生懸命海外にいる上司に意見を伝えたりします。「これだと日本ではうまくいきません。このように変えましょう」「日本ではこういうときはこのようにします」しかしながら、どうもそれがうまく伝わらなかったり、受け入れられなかったりします。
外資系のビジネス。奥が深く面白いですが、なかなか難しいものです。
#全然本筋と関係ありませんが、シンドラーエレベータさんはNotesを使っているようですね。Webサイトを訪問して気づきました。