え”アスキーって知らないの?
私は元アスキー社員です。新卒で入った会社がアスキーです。当時は、約50人の新入社員がいました。社員も1000人近くいたと思います。
昨年、某外資系の25歳のアプリケーションのコンサルタントの男性と「アスキー」について話す機会があったのですが「それって大川さんていう人が社長だった会社?全然よく知らないんだけど」とのこと。
がーん・・・
その人は、元社長の西和彦さんの名前さえ、知らなかったのです・・・
20代だと知らないのでしょうか???
昔は「元アスキーです」っていうと、皆さんどんな会社かよくご存知で、そこから話題がはずんだりということも多々あったのですが、最近はそう言ってもほとんど反応がないので、だんだんと「私、元アスキーです」って言わなくなっている自分に気づきました。
私が入社前の話も含まれますが、
米国のマイクロソフト社の総代理店である、アスキーマイクロソフトという会社を設立したり(1978年)
MSXという8ビットパソコンの規格を提唱したり(1983年。ちなみに、我が家にもありました)
日本初の商用パソコン通信サービスをはじめたり(1985年)
マーフィの法則という本がベストセラーになったり(1993年。ちなみに私の作った「法則」も、続・マーフィの法則に取り上げられました)
などなどいろいろすごいことをしてきた会社なのです。
現在のアスキーは出版事業に特化しているようです。
(沿革概要はこちら)
昔は、映画会社も買収したこともあったり、社長の自家用ヘリがあったとも聞いています。
株式も店頭公開(現JASDAQ)していました。
この説明がいいのか悪いのかわかりませんが、最新のテクノロジーだけでなく、自由なアイディアが尊重される、元気のよい会社でした。毎日社員向けの新聞なども配信されていたり(社員の誕生日なども掲載されていました)、ニュースのクリッピングが回覧されたり、インターネット登場前から社員は電子メールが1人1アドレス割り振られていました。
アスキー時代の先輩が「アスキーって学校だよね」と言っていました。
アスキーを卒業されて、会社の社長や会長(出版社、エンタープライズ系のソフトウェアなど)、上場企業の取締役、フリーランスのライター・編集者、デザイナーなどなど、多方面でご活躍の方がたくさんいます。
まだまだそのような先輩方には追いつけませんが、私も卒業生の1人としてがんばっていきたいものです。