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Wikipediaのブラウザシェアの考察

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ブラウザシェアを公開しているサイトはいろいろとあります。StartCounterNet Applications等が有名です。ただし、どのような条件で取っているのか分かりません(明確にしているのもあるのかも知れませんが)。

Wikipediaにアクセスしているブラウザシェアをあることを知りました。WikipediaはWikiで作られているフリーな百科事典で、ブラウザを使っていればアクセスしたことがない人は居ないというほど有名なサイトです。ならば、Wikipdiaのブラウザシェアはある種の意味合い(公平だとか、トレンドが見えるとかではなく)が見いだせれるのではないかと思いグラフ化してみました。

■ブラウザシェア

(出典:Wikimedia (April 2009 to present))

未だにIEがトップシェアですが、減少傾向に歯止めは利いているようには見えません。これは他のブラウザシェアサイトと似たような傾向がありますが、WikipediaのIEのシェアは最も少ないものになっています。

若干ChromeがJan'12で止まっていますが、もとの様に上昇傾向を示しています。Jan'12のChromeのシェアが伸びなかったのはChromeのサイトのページランクを下げた問題と合致します。ただし、他のサイトと比べても別段高いと言うほどではありません。

Operaは他と比べると高めで、Firefoxは高くもないかなと思います。

Safariに関しては若干高めかなと思われますが、Mobile Safariのシェアがとても高い傾向を示しています。

シェアが低いブラウザでは少し見えづらいため、Jan'10からJan'12において、シェアが大きく伸びたブラウザは以下になります。

Chrome 17.39
Mobile Safari 5.91
Android 3.14
Opera 0.81
Safari 0.76
Opera Mini/Mobile* 0.71

伸びのほとんどをIE(-21.56)とFirefox(-8.56)から動いています。それほど、IEとFirefoxに勢いがないのでしょう。Firefoxは低下が止まったようにも見えます。IEはまだ低下は止まっている雰囲気はしません。

デスクトップのSafariやOperaが伸びていて少し驚きですが、一番驚いたのは、デスクトップとモバイルのシェアです、モバイルがMar'12で14.10%です。

そこでDesktopとMobileのシェアをグラフ化してみました。

■ブラウザシェア(Desktop vs Mobile)

(出典:Wikimedia (April 2009 to present))

2011年にスマートフォンがPCの出荷台数を超えたとはいえ、Desktop/Mobileで約6倍も違います。稼動端末数やブラウザ上の前で過ごす時間に関しては、まだまだDesktopの方が多いのでしょう。

ですが、Jan'10→Jan'11で3.8%増、Jan'11→Jan'12で6.3%増とMobileブラウザのシェアが加速しています。Jan'13頃には20~25%に到達しているかも知れません。

2010/2011のiOSの出荷台数は1.9億台です(iPhone/iPadの加算でPod touchは含まない)。Androidは3.1億台程度です。PCはMacを除けば6.8億台で、Macは0.3億台です。2011年にスマートフォンがPCの出荷台数を抜いたとは言っても、iOSやAndroidがPCを抜いたわけではありません。

PCの稼動台数を考えるとまだMobileがDesktopを逆転する状態には来ないと思われますが、この差は年々縮まることだけは明白です。

WikipediaのブラウザシェアはMobileとDesktopの全体のシェアの比を掲載されているため、評価もしやすいと思います(ものによってはDesktopだけ、Mobileだけとかもあるので)。Wikipedai特有の傾向(IEが低くてMobile Safariが高い)がありますが、それを加味して評価すれば面白いデータではないかと思います。

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